ノースリーブのトップスの基本的な縫い方です。襟ぐり、袖ぐりの処理にはパイピングをする方法もありますが今回説明するのは見返しのついているノースリーブの縫い方です。
見返し付きノースリーブ
見返しのついているノースリーブは、縫い方がちょっぴり複雑です。
単純に身頃と見返しを中表に縫ってひっくり返すだけでは、あれ?肩がつながらない・・・なんてことになってしまうので頭がこんがらがりますが、まずはシンプルなノースリーブを作ってみましょう。
上の図は3Dで作ったのですが、見返しの部分を濃い赤にしています。この見返しで襟ぐりと袖ぐりの始末を一度にカバーするようなつくりになっています。
こちらのタンクトップは見返しはつけずに端を折り曲げて作るタイプのノースリーブトップスです。
用意するもの
- お好きな生地 110cm幅なら約2m
- 接着芯(見返し分)
前スリットノースリーブトップスA3印刷済み型紙
A3用紙6枚に印刷した型紙です。
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
1,650円(税込・送料別)
バスト | 前丈 | 後丈 | |
---|---|---|---|
7号 | 91 | 41 | 55 |
9号 | 94 | 41 | 55 |
11号 | 97 | 41 | 55 |
13号 | 99 | 41 | 55 |
15号 | 103 | 41 | 55 |
型紙をお使いいただくには、貼り合わせる必要がございます。
生地の裁断と印付け
生地の裁断をする
まずは生地を裁断します。
見返しは芯を先に生地に貼ってからカットしてください。
OHARICO流印付けの方法
生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。

端の始末をする
ロックミシンまたはジグザグミシンでピンク色の線の部分の端の始末をします。
肩の縫い代、脇の縫い代はアイロンで開いて仕立てる予定です。
肩を縫う
見返しを中表に合わせて、肩を縫います。縫い代はアイロンをかけて開いておきます。
身頃も同様に肩を縫って割りアイロンをします。
襟ぐりを縫う
身頃と見返しを中表に合わせて襟ぐりを待ち針で留め、ぐるりと縫います。
スリットのはいるデザインになっている場合は、スリットの部分の縫い目を細かくして縫い、縫い代の余計な部分をカットしておくとあとでひっくり返したときに綺麗に仕上がります。
襟ぐりのカーブになっている部分は縫い目ギリギリまで切り込みを入れておきます。縫い目の2mmほど手前まで切るかんじです。
アイロンで襟ぐりの縫い代を外側に倒して型をつけます。このとき縫い目が1mmくらいみえるようにしておくと、あとでひっくりかえしたときに縫い目が1mm控えられて綺麗に仕上がります。
今縫った襟ぐりから、表に返して、アイロンで整えます。縫い目が表に出ないように1mmほど縫い目を控えるようにアイロンをかけるのが綺麗に仕上がるコツです。
端から2mmくらいのところをぐるりと1周ステッチをかけます。
袖ぐりを縫う
襟ぐりの始末ができたら、見返しが上になるように置いてください。どちらの端からはじめてもいいのですが、左の袖ぐりを縫うことにします。
見返しの左側をぺらりと手前側にめくり、そのまま右の袖ぐりのほうにもっていきます。
残った身頃の左側を向こう側へめくり、右の袖ぐりを超えたところで出会うようにします。左の袖ぐりを、右側の袖ぐりの見返しと身頃でくるむ感じです。
それぞれ対応する場所に待ち針を留め、端から1cmのところを縫い合わせます。
袖ぐりのカーブには切り込みを入れます。
見返しの下側から手を入れると、肩を通って反対側の見頃を掴めるようになっているので、ここから手を通してひっくり返します。
袖ぐりをアイロンで整えます。右側の袖ぐりも同じやり方で縫ってください。
脇を縫う
左右それぞれ、脇を合わせます。見返しから身頃まで端から1.5cmのところを一気にミシンで縫います。
角はミシン針を刺したまま一度抑えを上げ、生地を回転させると綺麗に縫えますよ。
縫い代はアイロンで割っておきましょう。
生地にもよりますが、着る時に見返しがずれてめくれあがったりする場合は、身頃の縫い代と見返しの縫い代を手縫いで少し縫い留めておくといいですよ。
裾を縫う
いよいよ最後の仕上げ、裾を縫います。
三つ折りにしてミシンをかけるか、端をロックやジグザグミシンで始末して、二つ折りにしてミシンをかけてください。
ノースリーブトップスの完成
フレアースカートとコーディネートしてみました。
無地もいいですが、エスニックな柄物で作っても良さそう。
横から見ると、後ろと前の長さに差をつけているのでメリハリがあります。足が長く見えるバランスだしおなか周りが気になる方にも安心。裾のラインはまっすぐがいいという方は型紙を前後同じ長さに定規でぱっつんと線をひいて補正してくださいね。
1枚で着ることを想定しているので、脇は開きすぎないように製図しています。
ぜひいろんな生地で楽しんでみてください。
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