夏にリゾート気分で着たいワンピースを作ってみました。前をねじったフロントツイストワンピース。ブルーのダイヤ柄の生地を見た時にもうこれはワンピースを作りたい、作るしかないと思いました。生地自体は吸汗速乾のスポーツニットで、ユニフォームとかスポーツウェア用なのですが、女性的なデザインのワンピースにしたら暑い夏も気持ちよく乗り切れそうです。
デザインは胸元が結構深めに開いていますが、ねじりをいれているのでバストがボリュームアップして見えます♪
胸の下あたりでハイウエストの切り替えになっている部分にギャザーを寄せているので、気になるお腹周りはぴったりしないからいっぱい食べても安心して着ることができます。
胸元のバストアップ、ハイウエストの脚長効果に加え、おなか周りを隠してスタイルアップ間違いなしのツイストワンピースが完成しました。
ワンピースの型紙ですが、トップスとして作りたい場合は好きな長さでカットして、ドレスとして作りたい場合は長さを延長したりと型紙をアレンジしてお使いください。
伸縮性のある生地で作ることを想定しているので、ファスナーをつける必要がなくすっぽりかぶるタイプです。
ワンピースを縫う前に
こちらは見返し付きのノースリーブワンピースになります。ツイストする部分は後でねじるのでとりあえずいったんおいといて、見返しをつけてノースリーブを縫うことで、襟ぐりや袖の始末がキレイで簡単になるのですがもし初めて挑戦される場合はこちらに目を通してください。そのほうが理解しやすいと思います。
見返し付きノースリーブの縫い方
用意するもの
- お好きな生地110cm幅 約2.5~3m
フロントツイストワンピースA3印刷済み型紙
1,760円(税込)
A3用紙9~12枚に印刷した型紙です。
バスト | ウエスト | 総丈 | |
---|---|---|---|
S | 約80 | 約76 | 約99 |
M | 約84 | 約80 | 約104 |
L | 約88.5 | 約84 | 約109 |
XL | 約92.5 | 約88 | 約115 |
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
型紙をお使いいただくには、貼り合わせる必要がございます。。
生地の裁断と印付け
必要なパーツ
生地を折り、型紙の「わ」の部分と生地の「わ」の部分を合わせて裁断します。今回必要なパーツは下記のとおりです。
- 前身頃 1枚
- 前見返し 左右2枚ずつ
- 前スカート 1枚
- 後身頃 1枚
- 後見返し 1枚
OHARICO流印付けの方法
生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。
端の始末
先に端の始末をしておいたほうが作業がスムーズになる部分が2か所あります。裁断したらすぐにロックミシンやジグザグミシンなどで始末をしておきましょう。
後見返しの裾
前スカートの上端です。
肩を縫う
前身頃と後身頃を中表に合わせて、肩を縫います。同じように反対側の肩も縫い合わせます。
前見返しと後見返しを中表に合わせて、ここも同じように両肩を縫います。
身頃も見返しも、肩の縫い代はアイロンで開きます。
襟ぐりを縫う
襟ぐりといっても、このデザインの場合は襟だけではなく前身頃の長い部分までが一続きになっています。
身頃と見返しを中表に合わせます。後中心、肩、前など印同士が合うようにマチ針を挿して、間を留めていきます。
端から1cmのところを縫います。
曲線が綺麗にでるように、縫い目のギリギリ手前までカーブの強いところにハサミで切り込みをいれます。
身頃を上にして置いて、縫い目が1~2mm控えられるようにアイロンをかけます。
直線・曲線縫いを綺麗に仕上げるコツをご参照ください。
表に返して、襟ぐりの縫い目が見返し側に1~2mm控えられるようにアイロンで整えます。
襟ぐりの始末ができたらこのようになっています。
袖ぐりを縫う
身頃側を上にして置き、見返しのをぺらりと手前側にめくり、そのまま反対側の袖ぐりのほうにもっていきます。残った身頃の端を向こう側へめくり、反対側の袖ぐりを超えたところで出会うようにします。左の袖ぐりを、右側の袖ぐりの見返しと身頃でくるむ感じです。
対応する場所をマチ針で留め、端から1cmのところを縫います。縫い終わったら見返しを引き抜いていくと平らな状態に戻ります。
反対側の袖も同じようにして縫ってください。
袖ぐりの縫い代のカーブの部分に切り込みをいれます。
アイロンで縫い目が少し見返し側に控えられるようにして、表に返して袖ぐりを整えます。
袖ぐりが完成しました。
フロントツイスト部分を作る
結び目を始末する
結び目に当たる部分を縫いたいと思います。印をつけておいた中心部分(マチ針からマチ針まで)を中表で縫うのですが、このままでは外表なので、マチ針をつけなおします。
せっかく全体を表に返したので、縫いたい部分だけが中表になるようにマチ針を留めなおし、端から1cmのところを縫います。
縫った端の2か所に垂直に切り込みをいれます。縫い目を切ってしまわないように気を付けてくださいね。
表に返してアイロンで整えます。凹んでいる箇所がツイストの結び目になります。
前身頃をねじる
まずは右身頃側を用意し、端を合わせるようにたたみます。結び目の中央が中心になりますよ。
結び目以外の端をマチ針であわせていき、端から0.7cmのところを縫います。
結び目のところにできた穴に、左身頃の先を通します。
マチ針で印をつけた、左身頃の結び目の端同士を合わせられるところまで通していきます。
身頃側が下になるように折り、下の端をあわせていきます。端から0.7cmのところを縫います。
左右の縫った端にロックミシンをかけて始末します。
ねじりのはいった前身頃の完成です。
前スカートをつける
前スカートの縫い代1cm以内の所に2本、0.5cmくらいの幅の粗目ミシンをかけます。縫いはじめと縫い終わりは返し縫をせず、5cmずつくらい糸をのこしておきましょう。
手前の2本の糸をひっぱってギャザーをギューッと寄せていきます。
前身頃の縫い合わせた部分とスカートの上端が縫い合わさることになります。矢印の対応するポイントがあうようにギャザーを均等に伸ばします。
ポイント同士を合わせてギャザーがある程度均一になったら、マチ針で留め端から1cmのところをぬっていきます。
このときスカート側が上になるようにして縫いながら、目打ちなどで細かくギャザーを整えていくときれいに縫えますよ。
結び目の後ろ側に当たる、前中心もギャザーを寄せた状態で縫っておいてください。でないと後でギャザーがほどけてしまいます。
結び目が邪魔をして少し縫いにくいですが、押さえ金をファスナー押さえのようなものに替えておくと縫いやすいです。
脇を縫う
ねじった部分の下側を前身頃と一体化させるために端をあわせてマチ針で留めます。しつけ糸で縫い止めてもOKです。
前身頃と後身頃を中表に合わせて、後見返しをぐるっと前身頃側に持ってきます。
端を合わせてマチ針で留め、端から1cmを縫います。
両脇を裾まで縫ったら、端をロックミシンで始末します。
裾を縫う
出来上がり線で内側に折って、ミシンまたはまつり縫いで裾の始末をします。
フロントツイストワンピースまとめ
フロントツイストワンピースの完成です♪と言いたいところですが、裾が長くてドレッシーすぎました。
コロナ禍でドレスアップする機会が少ないので、後でつくったブルーのワンピースは型紙を修正してカジュアルに着られる長さにしています。
もし、ドレスっぽくつくりたい人や背の高い人は裾を延長して作ってくださいね。
薄くてシワになりにくいポリエステルを使っているので、ドレープが綺麗にでました。見せるところは見せて、隠したいところはうまくぼやかすことのできるワンピース。
伸縮性のある生地で作ったので、すっぽりかぶるだけで着れるのですが、もし布帛のコットンなどで作る場合は脇の縫い代を1.5cmにしてコンシールファスナーをつける方法にすればいいですね。
カジュアルに着られる長さに型紙を修正したのがこちらです。セクシーだけど健康的な雰囲気のワンピースが欲しかったので、この夏着るのが楽しみです。
横から見るとこんな感じです。体型によるので絶対とは言い切れないですが、ヌーブラにしたりストラップが出ることを気にしなくても、普通の下着を着てオッケーな脇の開き具合や胸元のラインになっています。
ノースリーブの服の出番の回数ってわりとそこ重要ですよね。
後ろ姿はすっきりシンプルに。スカートが台形型のゆるやかなフレアーになっています。
このデザインのワンピースで柄モノも欲しくなってきました。
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