OHARICOでも人気のタイトスカートの作り方と型紙です。
サイズ展開は7号~15号まで幅広く取り揃えています。
後ろベンツ開き、後ろファスナー、裏地付きのシンプルですっきりしたタイトスカートの作り方をご紹介します。
本当に似合うタイトスカートを作ってみましょう
生地を変えて何枚も作りたくなるタイトスカート。季節を問わず、フォーマルにもカジュアルにもシーンを問わず使えるアイテムです。
OHARICOのタイトスカートの型紙は、少し裾つぼまりになっていてすっきりしたシルエットになりますよ。

いろんな生地でタイトスカートを作ってみたくなりますね。

この3人はバスト、ウエスト、ヒップのサイズは9号サイズなのですが、身長が148cm、158cm、168cmと違います。
同じ9号サイズのスカートをはいたときに、どんな風に違うかを比べてみました。
ぜひご参考にしてください。
用意するもの
- お好きな生地 表地110cm幅なら約1.2m 裏地90cm幅なら約1m
- 接着芯(見返し分)
- 20cmファスナー
- ホック
後ろベンツタイトスカートA3印刷済み型紙
A3用紙8~9枚に印刷した型紙です。
1,650円(税込み・送料別)
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
スカート丈:53cm
| ウエスト | ヒップ | |
|---|---|---|
| 7号 | 67 | 93 |
| 9号 | 70 | 95 |
| 11号 | 73 | 97 |
| 13号 | 76 | 99 |
| 15号 | 79 | 101 |
型紙をお使いいただくには、貼り合わせる必要がございます。
タイトスカートを縫う前の準備
まずは、生地を地直しして裁断します。
後ろ身頃は中表で2枚裁断したら、右身頃のベンツを型紙にあわせて短くしておきます。

裏地側の裁断ですが、見返しは表地でとりましょう。おおまかに裁断してから芯を貼り、正確に裁断します。
OHARICO流印付けの方法
生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。

裏地を縫う

裏地を裁断したら、ダーツのポイントをピンであわせてたたみます。縫い代は外側へたおします。上部の端から0.8cmのところをミシンで縫い止めます。

裏地と見返しを中表にあわせてマチ針で留め、端から1cmのところを縫いあわせます。

見返しと裏地を縫い合わせ部分の縫い代の端をロックミシンかジグザグミシンで始末します。
そのあとに、脇の始末をします。
裏地の前身頃と後ろ身頃を合わせる前に、後ろ身頃にファスナーをつけます。
下記ページの「裏地にファスナーをつける」を参照して裏地にファスナーをつけてください。

後身頃にファスナーが付いたら、脇を縫い合わせるのですが、見返し部分は縫い代1.5cm、スカート部分は縫い代1cmになるように縫います。縫い代の太さの境目は緩やかに斜めになるように縫います。
見返しの部分の縫い代はアイロンで開き、スカート部分は後ろに倒してキセをかけます。
洋裁用語のキセとは、裏地にゆとりをもたせて伸縮性をよくするために、生地と生地のつなぎ目を縫い目で開かずに、縫い目から少しずらした位置で開くようにする手法です。

スカート部分の縫い代は、端から1.5cmをアイロンで折ります。つまり0.5cmのキセがかかっていることになります。裏地にキセをかけることで動いた時に裏地が突っ張らず、ゆとりが出てとても着心地がよくなります。
表地を縫う

表地のダーツを縫います。ダーツの終わりは返し縫いをせず、糸を長めに出して結んで始末します。
ダーツの縫い代は内側に倒します。
縦方向(ピンクの線)はロックミシンかジグザグミシンをかけて端を始末します。

後身頃を中表に合わせて、ファスナーあき止まりからベンツあき止まりまでを縫い代1.5cmで縫います。

ファスナーをつける部分の縫い代を図のように裏側へ折ります。左身頃は1.3cm、右身頃は1.5cm。
ファスナーのつけ方の、「②表地と合わせる」をして、ファスナーをつけてください。

ただし、最後のステッチは、図のように少し縫い残してください。
後身頃にファスナーが付いたら、脇を縫い合わせて、縫い代をアイロンで開いておきます。
ウエストの始末をする

ファスナーがついているので少し返しにくいですが、表地と裏地が中表になるようにウエスト部分を合わせてピンで留めます。
端から1cmのところを縫い合わせますが、ファスナーから左右4cmほどは縫い残してください。
縫い合わせたウエストのカーブがあるところは、縫い目を切らないようにギリギリ手前まで切り込みを入れます。

縫い目が1~2mm手前にくるように、表地側に縫い代をアイロンで倒してから、スカートを外表に返します。

そうすることで、表に返したときに、縫い目が1~2mm控えられていて出来上がりが綺麗です。アイロンで整えます。

角は縫い残してあるのでこんな風になっていますよね。

角はウエストラインの延長線上を表から見て綺麗になるように縫い代をアイロンで整えます。

ファスナーの端を折りこみ、アイロンで整えます。
左右の高さのバランスも見ながらしてくださいね。

ファスナーの縫い残していたところを表から縫います。縫い目がでるところなのでずれないように。

ウエストの端も1~2mmくらいのところにステッチをかけます。こういうステッチを、「コバステッチ」とか「コバミシン」といいます。
他にも言い方あったかな?
スカートの裾の仕上げをする
後ろの裾は、ベンツになっているので、ベンツの縫い方を参照してください。
※OHARICOのタイトスカート型紙は、裏地のファスナーあき止まりにもキセがかかって着心地がいいように、裏地のファスナーあき止まりの位置をあえてずらしています。
裏地の裾は三つ折りでミシン縫い、表地の裾はミシン縫いまたはまつり縫いをしてください。まつり縫いのほうが表にミシン目が出ないので綺麗ですよ。
まつり縫いのやり方はこちら

裏地の端5cmほどは千鳥がけで縫い止めます。
千鳥がけの縫い方はこちら。

裏地と表地が離れないように、3cmほど糸ループをつくりつなぎます。
アイロンで整えてできあがり!お疲れさまでした。
タイトスカートまとめ
タイトスカートはシンプルなんですが、きっちりつくると思った以上に手間がかかります。
そのぶん、着心地も達成感も愛着もたっぷり。季節を問わず、フォーマルからカジュアルまで使えるスカートなので何枚も欲しくなりますね。

こちらも大柄のチェックでつくりました。チェックは柄合わせを忘れてはいけませんね。

裁断をするときに、「身頃のヒップラインの印がチェックのどの線なのか」を前と後ろの身頃で合わせると横方向の高さは必ず合います。
後ろ中心がチェックの真ん中を通るように気を付けると、後ろのチェックの形も左右が合わさったときにちゃんと完成します。
ただ、裁断のときにうっかりすることがあるので、気をつけましょう。私も時々忘れるので、気をつけます。
こちらは、試作していたノースリーブのぺプラムトップスと同じ生地で作ったので、セットアップになりました。
大き目のアクセサリーをつけるとちょっとノスタルジックで上品なおでかけ着になりそう。
ベンツ開きにしているので裾つぼまりのシルエットが作れます。







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