普段着にも、スポーツウェアにも着心地が良くてもう何枚も作っているフレンチスリーブTシャツ。えりぐりを広げたり、ショート丈にしたりと少しずつ応用をして作ってみたりもしています。
バンダナマスクとコーデしたパデルウェア
私はテニスもしますが、テニスに似たパデルというスペインから来たマイナースポーツにハマっていて、試合にチャレンジしています。ダブルスなので相方とお揃いでゲームウェアを作ってみました。
とても暑い日だったので日焼け防止対策と、コロナ禍での試合なので待ち時間の飛沫感染防止対策に、首元に色違いのバンダナマスクをつけました。
後ろ姿も斜め切り替えのデザインにしています。お揃いだけど少し色を変えて、スカートのボーダーの向きもかえたりしています。ハンドメイドならではの楽しみ方♪
試合よりも衣装に力を注いでいるのかと言われそうですが、どうせなら着るものも楽しみたいですよね。
切り替えデザインのメリット
昨年、初めての試合にでたときはブルーと花柄のダブルスウェアを作りました。
このときは、二人で試合に出ることが試合の一週間前に決まって生地がギリギリだったので、花柄のスコートに使った生地の一部を白いスコートのフリルの縁取りにもってきて、トップスの青いスポーツニットも2枚分作るには生地が足りず、トップスのセンターを花柄生地で切り替えるという方法で、お揃いすぎないお揃いウェアになりました。
切り替えの方法を知っていると、生地が足りなくてもアイデア次第でなんとかなるときもあります。むしろ無地のトップスより、センター切り替えにしたほうが可愛かったので結果オーライ。試合の結果はいまひとつでしたが。。。
生地を切り替えることで、全面同じ生地を使うのと比べると手間暇はかかりますが、デザインのバリエーションが広がります。
切り替えデザインの型紙の修正方法
センターで生地を切り替えるトップスを例に説明します。トップスに限らず、パンツやワンピース、バッグやポーチ、マスクなどにも応用のきく方法です。
トップスの前身頃の中心を16cmの幅で切り替えるデザインを例に説明します。
前身頃の中心は「わ」になっていて、生地を半分にたたみ、その折山に「わ」を合わせて裁断することで、生地を裁断した時に中心はつながったまま左右対称になっています。中心部分は16cmの幅にしたいので、その半分で中心から平行に8cm型紙をカットします。
カットした側の端に裏側から別の紙をテープなどで貼り付けます。生地を縫い合わせるための縫い代をここに書き足していきます。
まずは前身頃の外側(袖のあるほう)の型紙を用意します。生地を縫い合わせたら、縫い代をどちら側に倒すかを型紙を作る時点で考えるのですが、今回は外側に縫い代を倒したいと思います。
縫い代は1cmにするので、カットした端と平行に1cmの線を書き足します。
出来上がり線で型紙を外側に折り、えりぐりの外側と裾の外側にハサミかカッターで1cm以上切り込みをいれます。
折った部分をもとに戻して、型紙を平らにします。赤い線が先ほどカットした線になり、ここで平行に1cm引いてあった青い線の部分も型紙をカットします。
これで、前身頃の外側パーツの縫い代ができました。
次に、前身頃の中心側の型紙を用意します。カットした線に平行に1cmの線を引きます。
先ほどの前身頃の外側の型紙を、もう一度出来上がり線で縫い代を外側に折り、中心側の型紙の端に合わせます。
襟ぐりの外側の線、裾の外側の線に合わせてカッターで1cm以上の切り込みをいれます。中心側の型紙に付け足した別紙だけが切れているる状態です。
重ね合わせた前身頃の外側の型紙を取り除くと、赤い線がカットした線になります。ここで青い線の部分を切ってしまいましょう。
これで、生地を切り替える場合の型紙の完成です。
切り替えデザインの型紙の応用
生地を切り替えるデザインにしたときに、型紙の縫い代の書き方をどうするかが理解できればいろいろなデザインへの応用が広がります。
今回は中心で1本の縦ラインにしましたが、幅を変えたり2本、3本と切り替えたり、横方向に生地を切り替えたり・・・デザインのバリエーションは無限大です。
今回、パデルの試合で着たオレンジのゲームウェアは2本の切り替えを斜めに入れています。前身頃も後ろ身頃も。
いずれも伸びやすいニット生地ですが、伸び率が多少違うのと斜め方向に生地を切っているので縫い合わせるラインには縫い代に伸び止めテープを貼っています。
切り替えた端にミシンをかけることでさらに型崩れ防止をしています。ただ縫い合わせただけだと斜め方向に伸びていきそうなので、せっかく作るのだったら手間を惜しみたくないんですよね。
これはかなりマニアックな方法ですが、どこでどんな風に切り替えるかは、Marveloud Designerという3Dのアパレル系ソフトで出来上がりイメージを考えていき、それをもとにパターンメイキングをしていきます。
OHARICOの型紙はとっても考えて作っているので、洋裁初心者の方から上級者の方までぜひ活用してみてくださいね。
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