気楽にはきたいポケット付きストレートスウェットパンツの作り方です。スポーティーにもきれいめにも着れるストレートのシルエットのパンツです。
メインの写真は片方がストレートパンツのまま、片方が別布で裾にリブニットをつけて裾がたるんとなるように仕上げました。
ウエストはゴムになっていて、左右に切り替えポケットがついています。
型紙は横幅を変えて7~15号ご用意していますが、長さは着る人の足の長さや好みの丈によって型紙のひざ下の部分を調節してくださいね。
こちらの型紙はロックミシンで作るのを想定しているのですべての縫い代を1cmにしています。
お家できるリラックスウェアやパジャマとして作ったり、とろみのある生地でラクチンなお出かけ用パンツを作ったり、裾にリブをつけてスポーツウェアとして作ったりいろいろな生地で作ってみたくなるパンツです。
用意するもの
- お好きな生地110cm幅 約2.2m
- 35mm幅の太い平ゴム
ストレートスウェットパンツ A3印刷済み型紙
A3用紙9枚に印刷した型紙です。
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
1,650円(税込み・送料別)
最大ウエスト | ヒップ | 股下 | |
---|---|---|---|
7号 | 約82 | 約105 | 約71 |
9号 | 約84 | 約108 | 約71 |
11号 | 約86.5 | 約111 | 約71 |
13号 | 約89 | 約115 | 約71 |
15号 | 約92.5 | 約119 | 約71 |
※最大ウエストサイズは、ウエストゴムを入れなかった場合のサイズです。
型紙をお使いいただくには、貼り合わせる必要がございます。
生地の裁断と印付け
生地を裁断する
生地を中表に折り、裁断します。
前身頃、後身頃、脇布、袋布を中表で各2枚ずつ裁断します。
ベルトは1枚で裁断します。
型紙に書いてあるポイントに印をつけておきましょう。印だけではどちらがCFでどちらがCBなのかがわからなくなるので、色の違うマチ針をつけておくとかしつけ糸の色を変えるなどでわかるようにしておいてください。
印付けは後で説明している「OHARICO流印付けの方法」でやると、不要な印をとることも簡単ですよ。
CF(Center Front)・・・前中心
CB(Center Back)・・・後中心
SP(Side Point)・・・脇
型紙についている二重の半円のマークを「わ」といいます。
生地を半分に折った折山に「わ」のマークを合わせて裁断します。
OHARICO流印付けの方法
生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。
前パンツに切り替えポケットをつける
前パンツの裏側のポケットぐちにアイロンで伸び止めテープを貼ります。
伸び止めテープは薄くて貼りやすくて断然こちらがオススメです。
前パンツと袋布を中表になるように置いて、ポケット口をマチ針で合わせます。
端から1cmの所を縫いましょう。
縫い代にアイロンをあてて開きます。
そのまま袋布を前パンツの裏側にもっていき、縫い目が表から見えないように1~2mm控えてアイロンでおさえます。
表に返してポケットぐちにステッチをかけます。ステッチの幅は0.7cmくらいを目安にお好みの幅で縫ってください。
前パンツにステッチをかけれたら脇ポケットを配置します。印を合わせてマチ針で前パンツと脇布を留めます。
全体を裏返します。ポケットの脇布と袋布を合わせてマチ針で留めます。
袋布のポケット口はさきほどアイロンで控えたので脇布と袋布の端が少しずれると思いますがロックミシンがあれば切り落としながら端の始末をできるのであまり気にしなくても大丈夫です。
ポケットの端から1cmのところを縫い、端をロックミシンで始末してください。
表に返すとポケットがついた前パンツの完成です。
左右2本必要なので反対側の前パンツも同じように切り替えポケットをつけてください。
パンツを縫う
パンツの縫い方はこちらをご参照ください。
ショートパンツの縫い方を解説していますが、長さが違うだけで縫い方は同じです。
ウエストベルトをつける
ウエストベルトをつけるタイプのウエストの始末の仕方はこちらをご参照ください。ウエストゴムを入れた後は、ギャザーウエストゴムの縫い方で始末をしています。
裾にリブをつける
ストレートパンツに仕上げるのであれば、裾にぐるりとロックミシンをかけて内側に折り、ミシンをかけて出来上がりです。
私はもう少しアクティブなパンツに仕上げたかったので裾にリブをつけてみました。
裾リブは好みの太さや長さ、使用されるリブニット生地によって伸縮性が違うのでパターンには記載していません。
使用されるリブニット生地を足の太さに合わせて測り、左右2枚用意します。
長さ(縦方向)はあとで半分に折るので倍のサイズにしておきます。
中表に折って端を合わせ、端から1cmのところを縫います。
アイロンで縫い代を割って開きます。
外表でリブニットを縦半分に折ります。まずは縫い目同士を合わせてマチ針を打つとまっ直ぐに半分に折ることができますよ。
縫い目の所、そのちょうど反対側に印をつけます。
印をつけたところ同士をマチ針で合わせて、その左右の端にも印をつけます。
これで、ちょうど4等分のところに印がつけれたことになります。
裾もリブと同じように4か所を等分に印をつけておきます。
裾の縫い代1cm以内の所に、0.5cmほどの幅で粗目ミシンを2本縫います。これはあとで引っ張ってギャザーをよせるための縫い目なので、返し縫いはせず縫いはじめと縫い終わりには少し長めに糸を出しておきます。
出しておいた糸のそれぞれの上糸だけをひっぱって、ぎゅーっとギャザーを寄せます。
リブの内側にパンツの裾を入れます。それぞれの縫い目の印同士を合わせてマチ針で留め、残りの3か所の印が対応するように、裾に寄せたギャザーを均等になるように伸ばしてマチ針で合わせます。
印と印の間にもマチ針を打って、端から1cmのところにぐるりと一周ミシンをかけます。このとき、裾側を上にして縫いながらギャザーが均等になるように目打ちなどで調節してください。
縫い合わせた端にロックミシンをぐるりとかけます。
表に返すと裾リブの出来上がり♪
切り替えポケット付きストレートパンツの作り方まとめ
とっても履き心地のいいパンツができました。ウエストもゴムで楽ちん♪斜めにカットした切り替えポケットにしてみましたが、丸みを持たせたデザインにしたり脇布を別の柄物の布を使ったりしてもいいかも。
ストレートパンツのまま横置きしてみました。型紙もひざ下はまっすぐになっているので好みの長さにしてお使いいただけます。ハーフパンツだってつくれちゃいますね。
裾はリブをつけてたるんとさせてみました。ふくらはぎぐらいの長さにしてもアクティブな感じでいいと思います。
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