まっすぐ縫うだけのとってもシンプルなショート丈の腰巻きエプロンの作り方です。四角いエプロンに四角いポケットをつけた簡単な形なので無料型紙として公開いたします。
一般的なレディース標準体型の方用のワンサイズなので、必要であれば体の大きさに合わせて紐の長さやエプロンの大きさなどカスタマイズしてくださいね。
何枚あっても嬉しいエプロンだから、まずは標準的な形でつくってみて、自分の作りたい大きさに型紙を変更していってください。
形はごくごくシンプルな腰で巻くタイプのエプロン。ソムリエエプロンとかカフェエプロン、ギャルソンと呼ばれたりもしますよね。胸当てがついていないので、がっつりお料理というよりは、ちょっとした家事仕事に使いやすくて気軽につけられるエプロンです。
レースやフリルをつけたり、ポケットの形を工夫したり、ボタンをつけたりなどなどお好きな生地で作って楽しんでいただければと思います。
ロックミシンやジグザグミシンは使わず、直線縫いができるミシンだけで作れますよ。
用意するもの
- お好きな生地 110cm幅×約1.7m
※紐の長さや切り替え方を工夫すれば生地の長さをを節約できます。
【大・中・小】立体マスクA4 PDF型紙
A3用紙5枚に印刷できます。エプロンの幅 | 丈 | 紐の長さ | |
---|---|---|---|
大 | 74 | 45.5 | 全長166 (片側46) |
ダウンロード | 腰巻きエプロンA3PDF型紙 |
PDFデータは家庭用プリンターやコンビニ等で簡単に印刷できます。
生地の裁断と印付け
生地を裁断する
エプロン本体、ポケット、ひもの各パーツをすべて「わ」で裁断します。
型紙についている二重の半円のマークを「わ」といいます。
生地を半分に折った折山に「わ」のマークを合わせて裁断します。
実際にカットしてみました。今回私は、エプロン本体を白に、ポケットと紐の部分は水色の生地を使っています。
紐のパーツが長いので、用尺として計算するとたっぷりの生地が必要なのですが、余り布などを上手く組み合わせて作ってみるのもいいと思います♪
OHARICO流印付けの方法
生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。
ポケットの準備をする
ポケットの生地を用意し、ポケットの上部(入口)に当たる部分を三つ折りにしてアイロンをかけ、マチ針で留めます。
端から0.2cmくらいのところにコバステッチをかけます。
端から1~2mmをミシンで縫うことを言います。ほかに端ミシン、コバミシンなどの言い方があります。
入り口以外の3辺は三つ折りにしてアイロンをかけ、マチ針で留めておきます。
ここは、ポケットの内側にくる部分なのでほつれにくい生地の場合や、三つ折りがしにくいときは出来上がり線通りに折るだけでも大丈夫です。
手間はかかりますが三つ折りにしておくほうがほつれにくく仕上がりが綺麗ですよ。
紐の準備をする
エプロンの紐の両端をそれぞれ1cm折ってアイロンで押さえておきます。
縦方向に半分に折ってアイロンで押さえます。
いったん開いて、片方の端を1cm折ってアイロンをかけます。
片側を折ることができました。
残りの上端で包むようにして折り、アイロンをかけます。
こんな風に包んで折ることによって少し段差ができます。
片側は1cm測って折っているけど、もう片側はそれを包んで折っているので0.8cmくらいの折り目になっていますよね。
こうすることでエプロン本体生地を間に挟んでコバステッチをかけたときに、ミシン目を落としてしまうのを防ぐことができますよ。
エプロン本体の端を縫う
エプロンの端を三つ折りにしてアイロンをかけ、マチ針で留めます。
脇側の縫い代は2cm、裾側の縫い代は3cmにしていますがもし、額縁仕立てで始末したい方は裾の縫い代も2cmにしておくとやりやすいですよ。
脇を先に三つ折りにしてから、裾を三つ折りにしているので、角は裾側が上に重なるようになります。
薄い生地の場合はこのままでもいいのですが、角は生地がたくさん重なるところなので厚みを少なくしたい場合は、余分なところを切り落とします。
折り目をしっかりアイロンでつけてから、いったん開きます。線を描いたところをハサミで切り取ってください。
切り落とした部分は折り重なる部分なので、捨ててしまって大丈夫。
再び折り目通りに折ります。脇側を先に折り、裾側を後に折る順番ですね。
角も綺麗に始末できたら、コバステッチをかけます。
エプロンに紐をつける
紐とエプロン本体の中心を揃えます。裁断するときに印をつけているはずですが、とれてしまったりずれてしまった場合はここで半分に折ってそれぞれの中心にマチ針で印をつけておきましょう。
エプロンの紐を準備したときにつけておいた段差の長い方がエプロンの裏側にくるようになります。
段差の短い方が前に来るようにし、エプロン本体と紐を中表に合わせ、中心をマチ針で合わせて留めます。
中心からエプロン本体の端までマチ針で合わせていき、紐の折り目の上をミシンで縫い合わせます。
エプロンの腰のところに紐がついた状態です。紐の折り目に合わせて、エプロン本体の上端をくるむように折ります。
エプロンの上端を包んだら、マチ針で留めていきます。
エプロンの紐の端から端までマチ針で合わせていき、コバステッチをかけます。
すごく細かい話なので、気にしない人はそのまま縫い進めてもらって大丈夫ですが、エプロンのウエスト部分のステッチをかけやすくするために紐を半分に折った時の段差を付けています。
でも紐部分の段差があるのが気になるという人は、ここでステッチをかけるときに、紐の部分の端をきっちりと合わせながら縫ってくださいね。
ポケットをつける
型紙にポケット付け位置を描いていますが、それを目安としてご自分の好きな位置にポケットをつけてくださいね。
ポケットの上端は、使っているうちに負荷がかかるところなので、青丸の中に描いているような縫いはじめと縫い終わりにすると端をしっかりと縫えますよ。
今回は仕切りのないひとつの大きなポケットにしましたが、真ん中で分けたり、スマホや入れたいものの大きさに合わせて仕切ったり、二つのポケットにしたりと、お好きなポケットのデザインを楽しんでくださいね。
腰巻気エプロンの完成
シンプルな腰巻きエプロンの完成です。母にプレゼントしようと作ったので、昭和のお母ちゃんを感じさせるノスタルジックな色の組み合わせにしてみました。白ベースだから清潔感もあってちょっとレトロな雰囲気に仕上がりました。
ボリュームのあるレイヤードスカートの上につけてもすっきりシルエットです。
紐は後ろでリボン結びにするタイプです。
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