初心者さんでも簡単にできるズボンの作り方をご紹介します。洋裁って、「スカートを縫う」なら簡単そうだけれど、「ズボンを縫う」となると一気にハードルが上がる感じがしませんか?
でも、シンプルなパンツだったら思っているより簡単に縫うことができます。そして、達成感もありますよ。
初めてズボンを縫う方に
今回は初めてズボンを縫う方にぴったりの裏地なし、ウエストはゴムベルト、ポケットなしの超シンプルなワイドパンツの作り方をご紹介します。
コットンやフリースの生地で作るとお家でくつろぐときのリラックスパンツにぴったり。パンツを縫うのが初めての方にもおすすめです。もちろん生地を変えてお出かけ着にもなります。
ロックミシンが必要な縫い方を説明していますが、ロックミシンを持っていない方は端の処理ができるジグザグミシンでもOKですよ。
ズボンの縫い方の仕組みがわかるのでぜひ挑戦してみてくださいね。
用意するもの
- お好きな生地 110cm幅なら約1.5m
- 幅広ゴムのウエストベルト ウエストの長さより少し短め
【フリーサイズ】シンプルワイドパンツ A3印刷済み型紙
880円(税込)
A3用紙9枚に印刷した型紙です。
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
型紙をお使いいただくには、貼り合わせる必要がございます。
生地の裁断と印付け
地直しをして、生地を中表に半分に折り、型紙どおりに生地を裁断して印をつけます。
OHARICO流印付けの方法
生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。
端の始末をする
ピンクの線の部分にロックミシンまたはジグザグミシンをかけて端がほつれないように始末をします。
ズボンの足を縫う
前身頃と後身頃を1枚ずつ中表に合わせて、青の線と青の線、赤の線と赤の線が合うように縫います。これが2組できます。
縫い代はアイロンで左右に開いてください。
ズボンのお尻部分を縫う
片方のズボンの足を中表に、もう片方の足は外表にしてさらにその2つを中表に合わせます。文字で書くとややこしいですが、図のように合わせてください。
2つの股ぐりを合わせて、縫い代1cmで縫います。ここはパンツを履いた時に一番力がかかるところなので、初めに縫った線上を二度縫いしてください。縫い端はロックミシンなどで処理します。
ファストファッションのパンツはこういうところが甘かったりして、簡単にお尻がやぶけたりするんです。服を買う時にもチェックするポイントですね。
ウエストの始末と裾を縫う
パンツを表に返してみるとちゃんとズボンの形になってる!
裾は一周ぐるりとロックミシンまたは三つ折りにして端の処理をし、ミシンで縫います。ミシン目を表に見せたくないときはまつり縫いをしてくださいね。
サンプルはコットンのニット生地で作りました。とっても着心地がいいですよ。
ウエストはゴムベルトをつけて完成です。
ウエストゴムのつけ方はこちらをご覧ください。
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