日差しが強くなってきたこの頃、ランニングやテニスなどアウトドアスポーツを楽しむ人に持っていてほしいフェイスカバーマスク。しっかり日焼け止めを塗っていても汗で落ちてしまうし、コロナ禍でスポーツを楽しむにはマスクのつけ外しが簡単にできるものを身につけていると周りの方への配慮としてもいいですよね。
以前に公開して、たくさんの方にダウンロードしてもらってる立体バンダナマスクはこちらです。
こちらはバンダナからリメイクするので1枚仕立てでしたが、より日焼け防止効果を高めるためと、三つ折りの始末をしなくてもいいように裏地をつける作戦で、リバーシブルにも使えちゃうという立体バンダナマスクの作り方進化バージョンをご紹介します。
今回はバンダナからではなく薄手の生地を重ねて作ったのですが1枚仕立てのものと同じ型紙で作ったら、結び目の部分が少し短く感じてしまいました。
なので、結ぶ部分をほんの少し長くしたバージョンの型紙を作りました。もしよかったらこちらでも作ってみてくださいね。
先日作ったチームTシャツを着て撮影してみました。PadelもKobeも隠れてしまっていますが(笑)
日焼け防止効果のある生地とは
今回のフェイスカバーは、より日焼け防止効果を求めて作ってみようと思い、紫外線を通しにくい生地ってどんなもの?といろいろ調べてみました。生地にUVカット効果のあるもの
繊維自体に紫外線を通さない物質が織り込まれているので、洗濯をしてもUVカット効果が落ちることはないものです。さらに接触冷感生地になっているものだと、フェイスカバーをつけている見た目は暑苦しそうだけど、実際はつけているほうがひんやりとして快適に過ごせそうです。
Amazonで売ってるこういった生地を裏地に使うと良さそうです。
紫外線カット効果のある洗剤やスプレーを使った生地
洗濯をするときにこちらのUVカット洗剤を使うことで、日焼けしにくくなるという画期的な洗剤。
「5回洗うと紫外線カット率97%、1回のお洗濯だけでも紫外線カット率92%」とのこと。10回のお洗濯で紫外線の肌への影響を40分の1にすることができるそうです。
時代の進化を感じる洗剤ですよね。フローラルの香りが好き嫌いわかれるみたいですが、絶対日焼けしたくない人は使ってみる価値ありです。
紫外線カット効果の高い素材
紫外線とひとくちにいっても、私たちの肌への影響を及ぼす紫外線はUV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)というのがあります。
紫外線の波長の長さによってA波とB波は区別されるのですが、いわゆる生活紫外線といわれているのがA波。地表に届く約9割はA波で、これを浴びることによってゆるやかに肌が黒くなり、しわやたるみの原因となります。
アウトドアでの日焼けの主な原因となるのが波長の短いB波。「レジャー紫外線」とも呼ばれます。たくさん浴びてしまうとすぐに赤く炎症を起こし、メラニンをつくらせ、シミや色素沈着の原因になります。
つまり、普段から日焼け止めでUV-Aに気をつけつつ、アウトドアスポーツなどで、日差しの強い日に日焼けして真っ赤になるのを防ぐにはこのUV-Bをカットする必要がありそうです。
ポリエステルの生地は紫外線を吸収する繊維なので、A波をカットする効果は低いものの、B波については90%もカットできるんです。
コットン生地は紫外線カット率68%、麻は56%と意外に低い数字。紫外線カット率の低い素材は、先ほどの洗剤で洗うことで日焼け防止効果ができそうです。
紫外線カット効果の高い色
UVカットの効果が高いのは薄い色よりも濃い色です。つまり、黒が一番紫外線を通しにくい色です。夏の暑い日なんかは白っぽく薄い色を着たくなりますが、紫外線から身を守るには黒なんですよね。
用意するもの
ということで、今回つくるフェイスカバーマスクの裏地は黒のポリエステル生地に決定しました。
表地はなるべく薄い生地をと在庫の生地を探したら、以前東京の日暮里で買っておいた使いどころのわからなかった生地を発見。なんかちょっとPUMAっぽい?動物の走り回ってる生地です。
シフォンのように薄い生地で縫いにくかったけれど、できるだけそーっと縫いました。
- 表地90cm幅×約60cm
- 裏地90cm幅×約60cm
- マスク用ゴム
【大】立体バンダナマスク(結び目長め)A4 PDF型紙
A4用紙6枚に印刷できます。マスク部分の幅 | 全体の長さ | |
---|---|---|
大 | 約20cm | 約57cm |
ダウンロード | 立体UVバンダナマスク(大)結び目長めA4 PDF型紙 |
PDFデータは家庭用プリンターやコンビニ等で簡単に印刷できます。
メルカリをはじめ、当社サイト以外で販売されているOHARICO型紙やキット、OHARICO型紙を使用したインターネット上での販売物は違法な商品です。ご注意ください。
裏地付き立体フェイスカバーマスクの作り方
型紙の使い方、生地の裁断の仕方や印のつけ方など、細か部分までかいてあるので、洋裁初心者の方はこちらの記事にも目を通してから作り始めてくださいね。生地を裁断する

「わ」で裁断したフェイスカバー本体1枚と、ゴムを通す部分の小さいパーツを中表で2枚裁断します。
それを1セットとして、表地と裏地で2セットです。
型紙についている二重の半円のマークを「わ」といいます。
生地を半分に折った折山に「わ」のマークを合わせて裁断します。

マスクの鼻の部分を縫う
マスクの中心になる部分を縫います。上部は縫い代が1cmになるように縫いはじめ、中心に向かって縫い代が0(ゼロ)になるように縫っていきます。
裏地をつけるタイプなので、中心の終わりは返し縫いでもいいですし、ダーツを縫う時のように糸を長めに残して切って、結んで始末する方法でもどちらでも大丈夫です。
OHARICOのマスク作りに興味のある方はご存知、立体マスクづくりに欠かせない、簡易アイロン台の登場です!
タオルや布などを丸めて適当な大きさにくるくると巻いて作った、簡易アイロン仕上げウマです。

アイロン台にカーブになる部分をフィットさせて、縫い代を開きながらアイロンをあてます。

表地も裏地も同じようにアイロンで縫い代を開き、立体的な曲線が出るようにアイロンをかけます。
ゴムを通すパーツを作る
ぴったり重なっていて見えないですが、ゴムを通す部分の小さいパーツを辺が長い方を縦にして置き、表地1枚と裏地1枚を中表に合わせて端をマチ針で留めます。
両端から1cmのところを縫います。
表に返してアイロンで整え、端から約0.2cmのところにステッチをかけます。
マスクのゴムを通すパーツの出来上がりです。裏側は黒の生地になっています。


このパーツを半分に折ります。
マスクのパーツを縫い合わせる
表地でも裏地でもどちらでもいいのですが、どちらかにゴム通しパーツを仮止めします。この位置につくイメージです。
今回は裏地側に仮止めをします。裏地を表に向け、上部から1cm下がったところにマスクのゴムを通すパーツをマチ針で留めます。
端から0.7cmの所をミシンで縫います。
表地と裏地が中表に合わさるようにして配置します。それぞれの中心に縫い目があるので、中心の縫い目が通るように待ち針を挿して留めます。
中心から外側へ向かって生地を合わせていき、マチ針で留めます。
一番目立つのが今留めたマスクの上部なのでそこをきっちり合わせられたら、その流れで全体にマチ針を打ちます。
出来上がった時に目立ちにくい場所を返し口として10cmくらい開けておきたいので、目印となるマチ針を打って、返し口の終わりから縫いはじめ、返し口の手前で縫い終わるようにします。
この部分の左右2か所に切り込みを入れます。縫い目ギリギリ手前までハサミで切ります。
角になる3か所は、余分な縫い代をカットしておくと表に返したときに綺麗です。
表に返してフェイスカバーを仕上げる
返し口から表に返していきます。
フェイスカバーが産まれる途中の様子です♪
産まれたてのフェイスカバーです☆
角は目打ちを使って引っ張り出すときれいです。生地を破らないように気を付けてくださいね。
全体にアイロンをかけて整え、マチ針で留めます。
端から0.5cmのところにステッチをかけます。
返し口の部分は、縫い代を前後の流れで内側に縫い代を折っておき、全体のステッチをかけると返し口の跡が残らず綺麗に仕上がります。
マスクのゴムをつけて完成です。

裏地付き立体フェイスカバーマスクの完成

フェイスカバーマスクの完成です。

裏側から見るとこんな感じです。リバーシブルにつかうことも可能。

ついでに、こっちはまずはじめにバンダナマスクの型紙で作ったほうです。どうして両作品ともアニマル柄を使ったのかは謎。そんな気分だったから?
裏地を付けたバージョンを最初につくってみたら、ちょっと結び目が短かったので、バンダナからのリメイクじゃなくて生地から裁断するんだったら結び目がもうちょっと長い方が使いやすいなと思い今回の結び目長めバージョンの型紙を作りました。
型紙づくりは試行錯誤の繰り返しなんです。

つけてみた感じは違和感ないので、使う気満々ですが。

OHARICOの立体マスクをもとにしたファイスカバーなので、フィット感もとてもいいです。

バンダナにとらわれす、好きな生地で作れるのと三つ折りなどの端の始末をしなくていいから裏地をつけるほうが簡単に感じる人もおおいかもしれません。裏側も隠れるので仕上がりは裏地を付けているほうが綺麗です。
1枚モノのバンダナで作りたい場合もあるので、お好みでどちらの型紙を使うか選んでくださいね。

しっかり調べたので紫外線カット効果も高まっているはず。リバーシブルに仕立てですが黒い方を表にしてつけてみました。これでサングラスかけたら不審者の完成です(笑)
マスクを外したときも首周りにスカーフのようについているのでスポーツをする人は持っているととても便利です。
肌の色が焼けて黒くなるるぐらいならいいのですが、シミ・シワ・たるみが怖い今日この頃。この夏はばっちり紫外線対策します。
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