マスクが街から消えて、仕方なく布マスクを作ってみた人もいらっしゃるかもしれませんが、マスク不足がきっかけで布マスクを作ることにハマってしまった方もいらっしゃるかと思います。縫い物をするという新しい趣味ができたり、誰かにプレゼントして喜んでもらえるのが嬉しかったり、新しい素材の活用やより良い作り方を研究することに目覚めたり・・・。人それぞれ感じ方は違うかもしれませんし、マスクに限らずですがどんな形であれ、自分で作ることの大切さが見直されたらいいなと思います。
私は縫うことや作ることが大好きですが、延々と同じものを同じ方法で作るというのには飽きてくるので、ちょっとずついろんなことを試しながらいいなと思った方法をOHARICOで発信しています。時間が経つともっとこうしたほうがいいなという方法が見つかるときもあるので、今回はそれも踏まえてプリーツマスクをより簡単にすっきりと作る方法をお伝えしたいと思います。
基本的なプリーツマスクの作り方はこちらです。
プリーツマスクを作られた方はわかるかと思いますが、プリーツマスクを作るときに一番面倒なのはプリーツを折る部分ですよね。でもプリーツマスクを作る以上、ここは避けては通れないのです。そこで、誰でも手に入るものを使ってプリーツを折る作業を簡単に手早く、そして綺麗に折る方法を考えてみました。
用意するもの
- お好きな生地大(23×18cm)、中(21×16cm)、小(19×15cm)それぞれ表地、裏地
- マスク用ゴム
- 厚紙
【大・中・小】プリーツマスクA4 PDF型紙
A4用紙2枚に印刷できます。横 | 縦 | |
---|---|---|
大 | 17 | 10 |
中 | 15 | 8 |
小 | 13 | 7 |
ダウンロード | 【大・中・小】プリーツマスク型紙 A4サイズ |
PDFデータは家庭用プリンターやコンビニ等で簡単に印刷できます。
OHARICOのプリーツマスクはわりと大きめです。大は男性用にも、すっぴんで外出したい女性にも。小は小学生くらいの子供用です。
出来上がりサイズを確認して、もしちょうどいいサイズがなければ印刷時に拡大または縮小して作りたいサイズに調整してくださいね。
OHARICOのマスク型紙は、PDFで無料公開しておりますが、どうしても印刷ができない方のために郵送にてお送りしています。
大と中・小の型紙が1部ずつはいったA4サイズ2枚でお送りします。
厚紙を1枚同梱しています。もしよろしければプリーツマスクを作るときの簡易アイロン定規にお使いください。
メルカリをはじめ、当社サイト以外で販売されているOHARICO型紙やキット、OHARICO型紙を使用したインターネット上での販売物は違法な商品です。ご注意ください。
プリーツマスク型紙 A4プリントアウト
110円(税込)送料別途180円 ※普通郵便での発送となります。
動画で見るプリーツマスクの作り方
「簡単すっきり!プリーツマスクの作り方」の字幕解説付きフルバージョンです。18分58秒あって少し長いので、下記の作り方の説明では動画を分割して掲載しています。作り方を一通り見たい人はまずはこちらの動画をご覧ください。
型紙と生地の裁断
型紙のカット
型紙に印刷されている「確認用スケール」が5cm×5cmになっているか、定規で測って確かめます。そのサイズになっていれば拡大縮小されずに実際のサイズで印刷されていることになります。
カッターかハサミで型紙の外側の線を切ります。
表地の裁断
型紙に合わせて生地を裁断する場合は、「用意するもの」のところに書いてある用尺よりも少し大き目の生地を用意します。生地を中表に半分に折ります。生地を半分に折った時の折山を「わ」といいます。
生地の折山と型紙の「わ」の記号を合わせて配置して裁断します。カッティングマットの上に置いて洋裁用文鎮などの重りをのせ、ロータリーカッターで切ると便利できれいに切れます。
表地を裁断したら、生地を折ったままの状態で上下とも中心にマチ針を打っておきます。
裏地の裁断
裏地を裁断するために型紙を図の青い線の通りに2か所折ります。表地よりも裏地を小さくすることがプリーツマスクをすっきりと仕上げるコツです。
※この場合、出来上がり寸法が縦方向に1cm短くなります。
裏地にする生地を中表に半分に折り、裏地用に折った型紙をのせて裁断します。このときも生地の折山と型紙の「わ」の印を合わせてください。
生地を裁断したら、そのままマチ針で生地の中心の印をつけておきます。
表地と裏地を合わせる
生地が中表になるように配置し、表地と裏地につけた中心の印同士が合うように重ねます。
中心から外に向かって端を合わせながらマチ針で留めていきます。
片側の辺が終わったら、反対側の中心の印同士を合わせておなじように留めていきます。
あらかじめ裏地を表地よりも1cm短く裁断しているので、表地がたるむような感じになりますがそれで大丈夫です☆
マチ針で合わせたら、端から1cmの所を縫います。
もし、ノーズワイヤー(テクノロート)を入れる予定なら、鼻側になるほうは1.2cmくらいで縫ったほうが次の線が縫いやすいです。
ノーズワイヤーを入れる場合は、先ほど縫った線の外側にノーズワイヤーの太さ+0.2cmくらいの線をもう1本縫います。すこし余裕があることでスムーズにワイヤーを入れることができますよ。
横から手を入れて、生地を表に返します。
ここまで中表で縫っていたので、ひっくり返すことで生地が外表になりました。
マスクの端をアイロンで整えます。理論上は表地のほうが裏地よりも1cm長いので上下とも0.5cmの差ができるはずですが、実際は生地の厚みがあるので0.2~0.3mmほど裏地が表地よりも控えられます。あまり細かい数字にとらわれず、表地が少し見えるようにしてアイロンで端を整えます。
片側をアイロンで整えたら、反対側も同じように裏地を控えて整えてください。全体にアイロンをかけると裏地と表地がぴったりあうようになるはずです。
プリーツをたたむ
マスクよりも横幅が広い厚紙を用意します。ある程度しっかりしている紙ならなんでもいいのですが、表彰状の厚さくらいの紙を用意しました。
この数値は、OHARICOプリーツマスク型紙(大)のプリーツをたたむときに、最初に4cm、その後は1cmでたたんでいくのですが紙の厚みや生地の厚みを考慮してそれぞれ0.2cm引いた数字にしています。
お作りいただいているマスクのサイズ、生地の厚み、アイロン定規にする紙の厚みを考慮して数値は調整してください。
マスクの生地を裏地が上、ワイヤーを入れた場合は鼻側が手前になるようにして置き、アイロン定規の太い方の線(3.8cm)のところに端をあわせて生地を折ります。
アイロン台の上で作業をすると、生地、アイロン定規ごとマチ針で挿して固定することができます。
そのままアイロンをしっかりかけます。定規は紙でできているのであまりスチームをかけすぎるとフニャフニャになってしまうので、スチームを使う場合は軽めに。
マスクの生地を表に返して、ここからは細い方の線を定規として使っていきます。
細い方の線と最初の折山がまっすぐにそろうように生地を折り、アイロンで押さえます。
再びマスクの生地を裏に返して、細い方の線と最初の折山がまっすぐにそろうように生地を折り、アイロンで押さえます。
次はマスクを表に返して、二番目の折山と細い線がまっすぐそろうように生地を折って、アイロンで押さえます。
マスクの生地は裏表裏表・・・と順に返していき細い方のアイロン定規に合わせて折って、アイロンでひだを押さえるということです。
もうワンセット繰り返すとマスクのひだが3つになります。
プリーツをたためたら、しっかりと全体にアイロンをかけて、たたんだひだが外れないようにマチ針で留めます。
マチ針だけだとばらけてくるので、生地の端から0.5cmくらいのところを縫って、プリーツを仮留めします。
ゴムを通してマスクを仕上げる
ゴム通し部分を作る
マスクの横の端を1cm折ります。折ったらマチ針で固定しておくと次の作業がやりやすいです。
アイロンでしっかりと押さえます。
さらにもう一度折ります。このとき裏地の端が隠れるように折ってくださいね。
太く折るほうが簡単ですが、あまり太く折るとゴムを通すところが太くなって出来上がりがもっさりした印象になります。
両端とも三つ折りにできたらマチ針で留め、折った端から0.2cmくらいのところを縫います。
アタッチメントをまつり縫い押さえなどに替えると針目を落とさずに縫いやすいです。
縫う時に、目打ちなどで生地が浮いてくるのを押さえながら縫うときれいに縫えますよ。生地が厚くなるので少し縫いにくいですが、慌てずにゆっくり縫ってくださいね。
ゴムを通す
ヘアピンかゴム通しにマスク用ゴムを通します。
さきほど作ったゴム通し口にゴムを通します。
最初は端を軽く結び、ゴムの長さがこれでいいか確認してから、端をしっかりと結びます。結び目の先の余分なところがあれば切り落とします。
ゴムをひっぱって結び目をマスクのゴム通し口の中に隠してください。両サイドともゴムが通せたら完成です。
プリーツマスクの完成
簡単すっきり!プリーツマスクの完成です。
サイドのゴム通し口は生地がたくさん重なるので、裏地の横幅を短くすることで見えない部分の余計な生地を少なく、すっきりとさせました。
そうすることで縫いやすくなるし、ゴム通し口が細い方が見た目もすっきりシャープになります。
プリーツは厚紙を使ってたたむことで、測る作業が減るし、左右のバランスもよく簡単にプリーツをたためます。
OHARICO型紙ではひだが3つできるように作ってありますが、もしもっと簡単にしたかったら、厚紙に線を引く太さを調整してひだを2つにすることもできます。
裏地の縦方向を1cm短くすることで表地が裏に回り込みます。布マスクは何度も洗って繰り返し使えるので、使っているうちに裏地が伸びて表から見えてくることを防ぎます。
いろいろな縫い方のテクニックを盛り込んでみましたが、自分にぴったりのより素敵なプリーツマスクをつくってくださいね。
初めまして
立体マスクばかり使っていて最後にこのプリーツマスクを作りました。
始めはある方向がややこしいと思いましたが…
厚紙定規で綺麗に仕上げることができました‼︎
裏地を控えることなど
少しの工夫で出来上がりも違うのですね^_^
ありがとうございました。
smilesasakiさん
立体マスクも人気ですがプリーツマスクもいいですよね。
厚紙でつくるアイロン定規の良さ、わかってもらえて嬉しいです♪
スカートやパンツの裾直しをするときにも使える技なので知っていると便利ですよ。
こんにちは(^-^)
連日の使い捨てマスク着用で耳裏が痛いと言う家人のために
こちらの作り方と寸法をお借りしてゴムの通し方を変えて頭掛けタイプにしてみました
快適にすごせています
ありがとうございました
しゃもんさん
こんにちは。
マスクをつけている時間が長くなると、耳の裏がすれて痛くなりますよね。
お役に立ててよかったです(^-^)