お料理やDIYなどの作業をするときに便利な胸当てエプロンの作り方です。
エプロンといってもいろいろな形があるので、こういう胸当てがついたエプロンを一般的になんて呼ぶのかな?と調べたところカフェエプロンとかビブエプロンとも呼ぶんですね。ビブっていうのは英語で「bib」よだれかけという意味なので、なるほどと納得しました。「おかんのエプロン」ではないのね。
首にかける紐の長さをサイドのDカンで調整するタイプなので、自分に合う長さに調整しておけば着るのも脱ぐのも簡単です。
腰の紐は後ろで交差させて前で結ぶタイプなので、ウエストがシェイプされて見た目もすっきり。型紙の腰ひもは少し長めにしてあります。細身の人はもっと短くしたほうがかっこよく着れるとおもいます。好みの長さに合わせてつくってくださいね。
用意するもの
- お好きな生地110cm幅 約2m
- Dカン(25mm) 2つ
【フリーサイズ】胸当て付きレディースエプロンA3印刷済み型紙
880円(税込)
A3用紙5枚に印刷できます。
エプロン本体の長さ | 腰幅 | 裾幅 | 腰紐の長さ片側 |
---|---|---|---|
65.5 | 73 | 85 | 100 |
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
型紙をお使いいただくには、貼り合わせる必要がございます。
生地の裁断と印付け
裁断をする
生地を折り、型紙の「わ」の部分と生地の「わ」の部分を合わせて裁断します。今回必要なパーツは下記のとおりです。
- 胸当てエプロン本体 1枚
- ポケット 1枚
- 見返し 1枚(「わ」で裁断しない場合は2枚)※1
- 左肩ループ 1枚
- 右肩ひも 1枚 ※2
- 腰ひも 2枚 ※2
※1)見返しは、「わ」で裁断したほうが作業はスムーズですが、無駄になってしまう生地がおおくなる場合は、「わ」で裁断せずにつなぎ合わせるほうが生地の節約になります。
見返しをどちらで裁断するかによって、型紙を切る位置が変わりますのでご注意ください。
※2)右肩ひもと腰ひもは同じ型紙を使います。
右肩ひもは「わ」で裁断せずに1枚。腰ひもは「わ」で裁断して2枚必要です。
OHARICO流印付けの方法
生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。

見返しの始末をする
見返しを「わ」で裁断する場合は、生地をたたんだ折山に型紙の「わ」の印を合わせて裁断しますが、ここでは見返しを「わ」にせずに裁断した場合で説明します。
中表で裁断した2枚の端から1cmのところを縫います。
縫い代を開いてアイロンをかけます。
ロックミシンまたはジグザグミシンで端の始末をします。
角になるところは少し難しいですが、角になる生地をたたんでまっすぐ縫います。
写真で説明するのは難しいかもしれませんが、片方の曲線部分を縫い進めて角まできたところです。
縫っていくところができるかぎりまっすぐになるように角をたたみます。
そのまま縫い進めていきます。
反対側の角も同じようにすると、開いた時に写真のように一気に縫えています。
紐をつくる
このエプロンで必要なひもは、右肩、左肩、腰ひも2本になります。共布で紐をつくるのが面倒な場合や、デザイン的に別の紐を使いたい場合はDカンの幅に合わせた紐を用意してくださいね。
まずは共布で、一番小さいパーツの右肩用の紐をつくってみます。
外側が表になるようにして、縦方向に生地を半分にたたみ、アイロンで押さえると中心線の折り目ができます。
左右の端を中心線に向かって折り、アイロンで押さえます。
それをさらに半分に折り、軽くアイロンで押さえてマチ針で端を合わせます。
端から0.3cmくらいの所を縫います。
右肩ひもはDカンを通しておくパーツになるので、今作った紐とDカンを2つ用意します。
今回使用したのはOHARICOで販売している25mmのプラスチックDカンです。

右肩ひもにDカンを2つ通してちょうど半分に折り、その下を縫います。負荷がかかるところなので、何度か往復して重ねてしっかりと縫ってください。

なるべくDカンの近くを縫いたいのですが、普通のミシン押さえだとあまり近くが縫えないので、ファスナー押さえに替えて縫ってみました。
左肩ひも、腰ひものような長い紐も同じ作り方です。ひとつ違うのは、片方の端を始末しておく必要があります。
たたんで折り目をつけた状態から、片側の端を開きます。
端を1cm折ってアイロンで押さえます。
元の折り目のようにたたみなおして、アイロンで押さえます。
端から0.3cmくらいのところを縫っていきます。
全部で4本の紐です。腰ひもは違う色の生地でつくりました。
肩紐をつける
エプロン本体を表を上にして置き、その上に紐を配置します。左右間違えないように気を付けてくださいね。
紐はエプロンの横端から0.7cmほど内側に入ったところにマチ針で仮留めします。布が厚い場合はもう少し内側のほうがいいですよ。
上の端から0.4cmくらいのところを縫います。反対側の紐も同様です。
さきほど紐を仮止めしたエプロン本体と中表になるように見返しを置きます。
端をマチ針で合わせて、端から0.5cmのところを縫います。
右肩紐のあたりを縫う時に、Dカンが内側に挟まっているので縫いづらいですが、指でDカンを外側によけて縫ってくださいね。
縫い終えたら、曲線部分は切り込みを入れて表に返します。

表に返すと、ほらこの通り☆エプロンの胸元に紐がついています。

縫い目が0.1cmほど内側になるようにアイロンで整えます。

アイロンで整えたら、生地を落ち着けるためにマチ針で留めていきます。
裾と脇の始末をする
エプロンの裾を出来上がり線で折り、アイロンをかけます。
裾を三つ折りにして、端から0.2cmくらいのところを縫います。
裾が左に来るように配置すると、手前が脇になります。先ほど見返しを整えてマチ針で留めておきましたが端の方を外して、見返しが開いた状態にします。
三つ折りにして裾と同じように端から0.2cmくらいのところを縫います。
見返しと身頃の間に腰ひもを挟みます。
腰ひもも負荷がかかるところなので、重ね縫いをしてしっかり縫い留めてください。
紐が左右どちらもつけれたら表側からステッチをかけます。1本でもいいですが、私は端から0.5cmと1cmのダブルステッチにしました。そのほうが見返しが落ち着くし、デザイン的にもしっかりした印象になります。
ポケットをつける
ポケットの入り口(上側)に当たるところを出来上がり線で折り、三つ折りにします。端から0.2cmのところを縫います。(コバステッチ)
半分に折って、ポケットの中心となる場所にマチ針で印をつけておきます。
入り口以外の三辺は出来上がり通りに折って三つ折りにしておきます。ほつれにくい生地であれば、ポケットの内側に来る部分なので三つ折りにしなくても大丈夫ですよ。
ポケット付け位置に配置し、まずはポケットの周りの端から0.2cmくらいのところを縫います。ポケットの出入り口も負荷がかかるところなので、縫いはじめと終わりを逆三角形のように縫うとエプロンを使い込んでも破れにくいですよ。
ポケットの周りが縫えたら、先ほど印をつけておいた中心をまっすぐ縫います。


これで、胸当てエプロンの完成です♪
Dカンをつけた肩紐の通し方
エプロンは完成しましたが、肩紐の通し方も念のため説明しておきますね。
ねじれないように左肩ひもをもってきて、Dカン2つに紐を通します。
手前側にあるDカンにだけ下から上へと押します。キュッとひっぱると締まるので、自分の好きな長さに調整してくださいね。
胸当てエプロン完成~♪

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