ノースリーブアシンメトリートップスの作り方と型紙

ノースリーブのアシンメトリートップスの型紙と作り方です。
夏だけじゃなく、生地を変えたら1年中使えるファッションアイテム、ノースリーブ。
袖ぐりから襟ぐりまで1枚でつながった見返しをつけて裏側の始末をする方法なので、とっても綺麗に仕上がりますよ。
ロックミシンを持っていればなおいいですが、家庭用ミシンのジグザグミシンでも大丈夫です。
2色の生地を使った、アシンメトリーなトップスは個性的で組み合わせ次第でイメージが広がります。
もちろん、左右同じ生地を使ってもシックで素敵ですね。
サイズはMサイズという設定ですが、胸元から下は左右に広がるデザインなので袖ぐりと襟ぐりさえ通れば体が大き目の人でも着やすいです。

用意するもの

  • お好きな生地
    前後身頃と見返しを同じ布A、それ以外を別布Bだとすると
    110cm幅だとAが1m、Bが80cm必要です。
  • 接着芯
  • 伸び止めテープ(幅0.8~1cm)
OHARICOストアへ

ノースリーブのアシンメトリートップス A3印刷済み型紙

A3用紙16枚に印刷した型紙です。
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
1,650円(税込・送料別)


型紙をお使いいただくには、貼り合わせる必要がございます。

作り方と型紙 OHARICO

OHARICOで販売している型紙(パターン)の使い方についてご説明します。ダウン […]…

生地の裁断と印つけ

生地の裁断

生地の裁断としるしつけ
左右別々の生地にするのか、見返しも共布にするのかどうかで必要な生地の量が違ってきますので、お好みの方法に合わせて裁断してください。
見返しは、裏に接着芯を貼ってから裁断すると綺麗に仕上がります。

作り方と型紙 OHARICO

接着芯の綺麗な貼り方をご紹介します。 まずは型紙と接着芯を貼られる布を用意します […]…

OHARICO流印付けの方法

生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。

簡単なきりじつけの方法
簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。

あっちゃんウインク
生地の裁断方法と印のつけ方はこちらの動画を参考にしてくださいね。

端の始末

ノースリーブアシンメトリートップスの裁断
ピンク色の線で描いたところをロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
青い線の部分は、アイロンで伸び止めテープを生地の端に貼り、三つ折りにしてミシンをかけます。
生地を斜めの方向に裁断しているので、伸び止めテープを貼らないと出来上がったときに波打つように伸びてしまいます。

身頃と見返しの準備

身頃を仮止め
前身頃、後身頃それぞれに本布と別布の肩と襟ぐりを合わせて、端から5mm~1cmのところを縫って仮止めします。ここで肩のラインにロックミシンかジグザグミシンをかけて端の始末をします。
仮止めした前身頃と後身頃を中表に合わせて、肩の端から1.5cmを本縫いします。肩の縫い代はアイロンで割っておきます。

見返しの肩を縫う
見返しも前身頃と後身頃を中表に合わせて、肩の端から1.5cmのところを縫い、縫い代は割りアイロンします。
身頃と見返しを合わせる
今度は、身頃と見返しを中表に合わせて襟ぐりを待ち針で留めます。

襟ぐりの始末

襟ぐりを縫い合わせる
襟ぐりの端から1cmのところをぐるりと1周ミシンをかけます。
縫い合わせたら、縫い目を切ってしまわないように注意しながら、カーブのところどころに切込みを入れます。
縫い目の2mmほど手前まで切るかんじです。
襟ぐりの始末
表に返して、アイロンで整えましょう。縫い目が表に出ないように1mmほど縫い目を控えるようにアイロンをかけるのが綺麗に仕上がるコツです。端から2mmくらいのところをぐるりと1周ステッチをかけます。

袖ぐりの始末

袖ぐりの始末
この袖ぐりの始末がちょっと混乱するところでしたが、理解できると簡単です。
まず、身頃と見返しを外表に置きます。見返しが上になるようにしてください。
どちらの端からはじめてもいいのですが、まずは向かって左側を縫うことにします。
見返しの左側をぺらりと手前側にめくり、そのまま右の袖ぐりのほうにもっていきます。
身頃の左側を向こう側へめくり、右の袖ぐりを超えたところで出会うようにします。
それぞれ対応する場所に待ち針を留め、端から1cmのところを縫い合わせます。

袖ぐりを縫い合わせる
縫ったら、カーブに切込みを入れます。
生地を裏返す
見返しの下側から手を入れると、肩を通って反対側の身頃を掴めるようになっているので、ここから手を通してひっくり返します。
深く考えると混乱してくるので写真の通りやってみてください。

袖繰りを整える
見事にひっくり返る(はず)なので、袖繰りをアイロンで整えます。
右側の袖繰りも同じやり方でできますよ。

脇と裾の始末

脇を縫う
左右それぞれ、脇を合わせます。
見返しから身頃まで端から1.5cmのところを一気にミシンで縫います。
角はミシン針を刺したまま一度抑えを上げ、生地を回転させると綺麗に縫えますよ。
脇の始末
脇の縫い代は、アイロンで割ります。見返しと身頃がずれないように、脇の縫い代同士を手縫いでちょこっとかがっておいてください。

裾の始末
脇は端から0.2cmのところをステッチをかけて落ち着けます。
裾は、端から2cmのところが出来上がり線になっているので、三つ折りをしてミシンで始末をしてください。

ノースリーブアシンメトリートップスまとめ

ノースリーブトップスパターン販売
薄手の花柄の生地と少し厚めの生地で作りました。
トップスサイド
トップス型紙
トップス後姿
1枚だと薄くてで使い道がなかった生地も、組み合わせることで意外といいかんじに仕上がったりして発見がありますよ。

アシンメトリートップスパターン販売
こちらは説明写真を撮りながら作ったほうです。
別布を黒やネイビーなど濃い色にすると着やせ効果がありそうです。
このまま着るとへそ出しになってしまうので、中にタンクトップなど見せインナーとコーディネートしてくださいね。
今回のパターンはアシンメトリーなので、生地を半分に折って「わ」にして裁断する部分が少なく、型紙自体が大きくなってしまいました。A3用紙で16枚なので貼り合わせるのがちょっぴり大変ですが、一度型紙を作ってしまえば何回でも使えるので、頑張って貼り合わせてくださいねっ。

ノースリーブアシンメトリートップスを着たデジタルファッションショーの動画を作ってみました。