ミシンでアップリケ刺繍のやり方

DIY グリッター刺繍のスコート

試合で着るテニススコートにオリジナルロゴの刺繍を入れたいと思って刺繍ミシンにトライし始めました。
私はブラザーのイノヴィスという刺繍ミシンと刺繍プロというソフトを組み合わせて使っています。何度か刺繍を入れているうちにいろいろな課題がわかってきて、伸縮性のあるニット生地に綺麗に刺繍を入れる方法や、刺繍糸だけでの刺繍ではなく、アップリケのようにロゴの中は別の生地にしてミシンで周りを縁取る方法を試してみたり、キラキラしたグリッター刺繍を施す方法にたどりつき最終的にはギラギラロゴが一番気に入って、ペアの相方と色違いのスコートを作りました。

テニススコートのデザインと作り方

オリジナルテニススコート
白スコートと黒スコートのテニスペアスコートです。
グリッター刺繍のスカート
2人とも右利きなので左手側にボールをいれるポケットをつけるから、刺繍を施すのは右側になります。
パンツインスカート
コートの中で走り回って大暴れしてもいいように、パンツインスコートになっています。
スコートの作り方と型紙はこちら

作り方と型紙 OHARICO

スカートが2枚重ねの大きなフレアになっているテニスパンツスコートの作り方です。 […]…

デザインは、ダブルフレアではなくシングルフレアにしています。スカート部分を2枚に重ねず大きい方のスカートのみを使用しています。
めいいっぱいの大きさでロゴ刺繍を入れたかったので生地を裁断して、先にスカートのパーツに刺繍をしてからスコートに縫いあげていくという手順で作りました。

アップリケ刺繍に挑戦

刺繍とひとくちにいっても、刺繍糸だけでやる方法もあれば、フエルトとか他の生地と組み合わせたり、ビーズやスパンコールと組み合わせたりアイデア次第で様々な表現ができます。
今回は広い面積をアニマル柄の生地で、その周りを刺繍で囲むというのをやってみようと思います。
事前にし刺繍プロというソフトで、アップリケの位置をステッチするデータと、周りをサテンステッチするデータ、ボールとキラキラの部分だけ黄色い糸でステッチをしたいので刺繍にする部分だけのデータの3種類を作っておきます。
アニマル柄の生地で刺繍
アニマル柄の生地に、アップリケの位置をステッチするデータで刺繍します。
少し見えにくいですが、生地の色に近い色の糸で縫っています。
縫えたら、ステッチの周りをハサミなどで切り抜きます。縫い目よりも1mmくらい外側をカットしておくほうがいいです。
位置決めのステッチ
刺繍したい土台の生地を刺繍枠にはさみ、アップリケの位置をステッチするデータで刺繍をします。
裁縫上手
切り取っておいたアニマル柄のパーツをアップリケの位置に裁縫用の糊で貼ります。
スティックタイプで塗りやすいので裁ほう上手がおすすめです。

裁ほう上手はとってもしっかりつくし、使いやすいのですが長いこと使ってなかったらガッチリ固まってた!という硬い、いや、苦い経験があります。使い終わったら蓋をしっかりしめるのはもちろんのこと、買ったときについてたプラスチックのパッケージに収納しておくのがよいと個人的には思います。
糊が乾いたら、黄色い糸に変えてボールとキラキラの部分だけの刺繍をします。
刺繍ミシンでサテンステッチ
周りを縁取る色の糸に替え、サテンステッチをします。
アニマルアップリケ刺繍
アニマルアップリケ刺繍の出来上がり♪
・・・と言いたいところですが、反省点がいろいろあります。
土台の生地を刺繍枠に挟んでから最後まで外さなかったので、理論上は刺繍プロで作っておいたデータを同じ位置に刺繍できたはずなのですが、テニススコートを作っているので吸汗速乾のニット生地を使っています。
ニット生地なので針を挿すたびに少しずつ生地が伸びて、位置が少しずつずれてしまっています。
アニマルアップリケの生地と、最後のサテンステッチがずれることによって、はみ出した部分は細かくハサミで切ればいいけど、生地が足りなかったところは、はがれないように手縫いで修正するか、裁ほう上手の糊を信じて洗濯を繰り返して剥がれてきたらまた糊で貼るしかありません。
仕上がりのクオリティーも今一つなので、最後のサテンステッチの幅を太くしたデータを作成して、上からステッチしなおしました。
アニマルロゴ刺繍
サテンステッチを2mmから4mmに変えてやり直したのがよかったみたいで、なんとか着れるレベルにはなりました。
あんまり近くで見ないでね。ソーシャルディスタンスよ(笑)

伸縮性のあるニット生地に綺麗に刺繍をする方法

ロゴ刺繍
刺繍入りの犬服を作ってみた時の経験から、布帛とニットの生地に同じ刺繍を下場合で比べてみましょう。


これは綿100%の生地です。伸びない布帛(ふはく)を刺繍枠に指ではじいたら音が出るくらいにピンと張ります。
ミシン目もびっしりで、刺繍プロで作ったデータの通り、糸の色替えをしてもぴったりとした位置に刺繍ができています。
犬の服
ロゴの周りを切り取って、服にアップリケをして完成させました。
リードホール
次は貼り付けるタイプのアップリケではなく、直接生地に刺繍をする方法、それも伸縮性のあるニット生地に刺繍を施すというのを試してみました。
刺繍枠にピンと張りすぎると、生地自体が伸びてしまうのでなるべくひっぱらず、平らになるように生地を張って刺繍をしています。
ニット生地刺繍
最初のと全く同じデータで同じ糸を使っているのですが、針が何回か同じところを通るのですが、縫い終わったらずれています。針目も詰まっていなくてムラができてしまいました。
刺繍は針が刺さって生地から抜けるのを繰り返すわけですが、そのたびにすこしずつ生地が引っ張られて伸びていくのでとても小さなワンポイントならそれほどわからないですが、このロゴくらいの大きさだと最終的にズレが大きくなっていきます。
これはこれで手描きっぽさというかアナログ感があって良しとしましたが、刺繍としては成功とは言えないですね。
では、ニット生地を伸ばさないようにするにはどうしたらいいかというと、生地の裏に紙を貼るのです。
普通の紙と糊だとあとあと大変なので、刺繍用下紙とか刺繍安定紙と呼ばれる紙を使います。アイロンで貼って、刺繍し終わったら剥がしやすいものがオススメです。

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糊付き刺繍用下紙ハイボン140WAP 32cm幅1メートルカット

32cm幅の刺繍用下紙を1メートル単位で販売しています。

刺繍安定紙
刺繍用下紙を刺繍枠より少し大きめにカットして糊の部分を上にして置き、その上に生地をのせて中温のアイロンを少し押さえ気味にしてゆっくりかけます。
刺繍枠
刺繍枠にはめます。枠から少し下紙がはみ出るくらいになっていれば生地が伸びることを防いでくれます。
ニット生地には刺繍安定紙を使うことで仕上がりのクオリティーがとっても良くなります。

グリッター刺繍のやり方

今一番お気に入りの方法なのですが、ギラギラ、キラキラのグリッターシートをサテンステッチと組み合わせてみました。今までの反省も踏まえて作業をしたので仕上がりがとっても綺麗です。

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アイロン圧着グリッターシート シルバー 50cm幅10センチカット

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グリッターステッチの手順
刺繍したい位置に、刺繍用下紙をつけて刺繍枠にはさみ、位置決めのためのデータでステッチをしました。
グリッターシートに刺繍
先ほどのステッチが全部隠れる大きさにグリッターシートをカットして、生地の上に乗せます。刺繍しているときにシートが動かないようにマスキングテープやセロテープでところどころ留めています。
刺繍ミシンにセットしてサテンステッチのデータを使って刺繍を開始します。
キラキラ刺繍
とっても綺麗☆この時点でだいぶテンションがあがります。
刺繍枠から外して、刺繍用下紙をべりべりと剥ぎ取り、サテンステッチより外側のグリッターシートを取り去ります。
これが、意外なことに基本的には手で簡単に取れます。細かいところはハサミをつかったりしてカス取りをしていきます。
アイロンで裏からと、あて布をして表から1か所15~20秒ほど中温のアイロンで圧力をかけて押さえます。
熱圧着シートなのでここでしっかりとシートが生地に接着されます。
グリッターロゴ
グリッターシートの上面についている透明フィルムを取り去ります。これも基本的には手で取れますが、細かいところはハサミやピンセットを使って除去します。
動画のほうがわかりやすいと思うので、プロセスを動画でご紹介しています。

オリジナルロゴ入りテニススコート完成

オリジナルテニスウェア
グリッターと刺繍でロゴをいれてからスコートに縫いあげて、オリジナルテニスウェアの完成です♪
黒のグリッター刺繍
同じ手順で黒いスコートも作りました。
パデルスコート
キラキラのグリッター刺繍が入りました。動くたびに光が反射してとても綺麗です。
アディダスパデルウェア
スコートが完成したので、手持ちのTシャツをいろいろコーデして、次の試合にはお気に入りのadidasタイダイTシャツを着ることに決定しました。
試合の結果はともかくですが・・・色違いのウェアでペア力を高めて、スポーツも頑張っていきたいと思います☆