脇線にある脇ポケット。私は「スラッシュポケット」と呼んでいたのですが、他にも「シームポケット」という呼び方もあるそうです。そんなシームポケットの縫い方をご紹介します。

ボトムスについていてほしい脇ポケット
左脇にスラッシュポケットを付けるショートパンツの縫い方を動画で説明しています。
パンツとかスカートとか、こういうちょっとしたポケットがあるかないかでその日着る服を選んだりしませんか?
ポケットさえついてればいいのになー。なんて思う服には、脇線をほどいて後からつけちゃってもいいかなと思います。
あと、私はテニスをするのですがテニスウェアのポケットはボールを何個かいれるので大きくて深いほうが使いやすいんです。ユニクロとかファストファッションで売ってる安くて可愛いショートパンツだとポケットが浅くて使いづらい。。。それも脇にポケットを自分でつけなおそうかなと思ったりします。
前と後ろがわかりにくいようなボトムスを作る場合に、毎回左側だけにスラッシュポケットをつけるようにしておくと、着るときに目印になるのでちょっとしたストレスを減らせます。
では、そんなちょこっとあると便利な脇ポケットの作り方をご紹介しますね。
伸び止めテープを貼る
ポケット口(ぐち)から上下とも1cmほどはみ出した長さに伸び止めテープをカットしてアイロンで貼ります。
服を着ていると負荷がかかるところなのでやぶれたり伸びたりしないように補強するために伸び止めテープを貼るのです。

向こう布をつける
前身頃のポケット付け位置にポケットの向こう布の上端を合わせて留めます。このとき、前身頃と向こう布は中表に合わさっている状態です。
ポケット口からポケット口までを縫います。

生地によっては、向こう布だけ裏地を使ったり薄手の生地をつかったりして、ポケットがついていることによるモタツキを減らしたりする場合もあります。
先ほど縫った縫い目の端に直角に切り込みを入れます。縫い目ギリギリまで切ってください。

向こう布が表になるように開き、アイロンをかけます。
袋布をつける
さらに向こう布が前身頃の裏に回るようにしてアイロンをかけます。
先ほど縫ったところの縫い代が内側にきて見えなくなっている状態です。いったん表に返して、端から0.5cmのとろこにステッチをかけます。
もう一度身頃を裏返し、向こう布と袋布が中表になるように合わせて待ち針を打ちます。

袋布は服を着た時にちらりと見えるほうなので、目立たないように表地と同じ生地を使ったり、逆にちらりと見えるところを派手可愛い布を使って作ってもお洒落ですよね。
ポケットの端から1cmをぐるりと縫い、縫った端をロックミシンかジグザグミシンで始末しておきます。
小さいパーツだから曲線が急になってしまうところもあるので、ロックミシンを使って端の始末をする人は生地を切り落とさない設定でロックをしたほうがいいと思います。

脇線を縫う
これで前身頃にポケットが付いた状態なので、後身頃と中表に合わせて脇線を縫います。
この時にせっかくつくったポケットの上にミシンをかけてしまわないように、かといって、ポケット口から離れすぎると袋布が見えてしまうのでポケット口のキワを通るように縫ってくださいね。
仕上げをする
表側からポケット口のステッチに対して直角に返し縫いをするか、閂止め(かんぬきどめ)をして出来上がりです。

閂止めのやり方はこちらをご参照ください。
脇ポケットの作り方は意外と簡単なので、ポケットのついた服を作るのが難しいと思わずにチャレンジしてみてくださいね。
コメントを書く