ゆるっと着られるドロップショルダーのプルオーバーを作ってみました。ドロップショルダーは袖を付ける位置が肩の位置(ショルダーポイント)よりも、腕側に落とした肩のラインです。
体のラインを拾いすぎないのでほどよい抜け感があって、リラックスした普段着にぴったりの服です。
袖と身頃の柄を変えてみたらドロップショルダーの切り替えがわかりやすいかな。
柄は好きだけど個性的すぎて使いどころがわからなくて着ていなかったキャミソールを無地の身頃に合わせてプルオーバーの袖としてリメイクしました。
トップスの裾は全体を引き締めるように太い幅で切り替えにして、たるんとブラウジングしたメリハリのある着こなしができるようにデザインしました。
オフホワイトの柔らかいニット生地でも作ってみましたよ。合わせやすくて着心地がいいのでヘビロテ気味です。
用意するもの
- お好きな生地110cm幅 約2m
ドロップショルダーの丸首プルオーバーA3印刷済み型紙
A3用紙8~9枚に印刷した型紙です。
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
1,650円(税込み・送料別)
着丈 | バスト | 袖丈 | |
---|---|---|---|
S | 56 | 99 | 41 |
M | 59 | 104 | 43 |
L | 62 | 109 | 45 |
型紙をお使いいただくには、貼り合わせる必要がございます。
生地の裁断と印付け
裁断をする
生地を折り、型紙の「わ」の部分と生地の「わ」の部分を合わせて裁断します。今回必要なパーツは下記のとおりです。
- 前身頃 1枚
- 後身頃 1枚
- 袖 2枚
- 襟ぐり 1枚
- 裾 1枚
OHARICO流印付けの方法
生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。

肩を縫う
前身頃と後身頃を中表に合わせて、肩を縫います。
縫った端をロックミシンなどで始末をしたら、縫い代をアイロンで後身頃側に倒します。
身頃を開くとこのようになっています。
襟ぐりを縫う
襟ぐりのパーツを中表で横方向に半分に折り、端から1cmの所を縫います。
縫い代をアイロンで割ります。
縦方向に印と印を合わせて折り、マチ針で留めます。
身頃の後中心と襟ぐりの縫い合わせた部分を合わせ、前中心、両肩を身頃と襟のパーツを合わせていきます。
間にもマチ針を打てたら、端から1cmのところをぐるりと縫い合わせていきます。
端をロックミシンなどで始末します。
タグなどで隠れる場合は気にしなくてもいいですが、ロックミシンを輪にぬうときに、縫いはじめと縫い終わりで糸が重なるところができるので、後中心からスタートするよりSNP(サイドネックポイント)から縫い始めるほうが、服を畳んだ時に綺麗ですよ。

裏側にひっくり返すとこのようになっています。縫い代を身頃側に倒してアイロンで首周りを落ち着かせて整えます。

表側からマチ針で留めたら、襟の外側にステッチをかけて縫い代を押さえます。ステッチは端から0.2cmくらいのところに1本、お好みでさらに外側にもう1本かけます。

私はステッチを2本かけました。少し手間は増えるけどダブルステッチのほうが好き♪

襟ぐりが完成しました。

袖を縫い付ける
襟ぐりができたら、身頃に袖を付けて行きます。袖の前後を間違わないように配置してくださいね。
袖は裁断したらどっちがどっちかわからなくなりがちなので、OHARICOのパターンでは袖の後ろ側には2か所印をつけるようにしています。


縫う前の身頃と袖を平らに置くとこのようになっています。

そのまま袖口のほうを持って袖の表が下になるように置くと、身頃と袖が中表になるので、印同時をマチ針で合わせていき、縫い合わせる場所を留めます。

それぞれ、端から1cmのところを縫い、ロックミシンなどで始末をします。

袖がつきました。ドロップショルダーは、袖山が低くてカーブがゆるやかなのでとても縫いやすいですよ。このように平らな状態でそでをつけることを「平付け」といいます。
脇から袖下までを縫う
身頃を出来上がり通りに中表に折って、脇と袖下をマチ針で合わせて留めます。
端から1cmのところを一気に縫います。
ニット生地だと縫っている間に伸びてしまって多少縫いずれしてしまうことがあります。ここできちんと合わせたいポイントは、袖と身頃の境目の点なので、下の図のように境目のポイントから袖口に向かってを1回目、再び境目のポイントから裾に向かって縫うのを2回目としてずらしたくないポイントから縫い始めるという方法もあります。

無事に脇から袖下が縫えて服の形が出来上がってきました。縫い代はアイロンで後身頃側に倒しておきましょう。

袖口をロックミシンなどで始末して、出来上がり通りに内側に折って縫います。
裾のリブをつける
裾は共布でリブにして仕上げます。
横方向に半分に折り、端から1cmのところを縫います。

縫い代をアイロンで開きます。

縦方向半分に折り、印同士を合わせてマチ針で留めておきます。

裾リブは身頃の下にこのようにつきます。縫い合わせた線は右脇に来るように配置します。

裁断するときに前中心(CF)と後中心(CB)の印をつけているので、身頃と裾の対応するところ同士を合わせます。裾リブのほうが身頃より横幅が狭いので、印同士を合わせると身頃側が長くなりますが、縫う時に裾リブをひっぱりながら縫って合わせていきます。
端から1cmの所を縫って、端はロックミシンなどで始末します。

縫い代をアイロンで身頃側に倒してドロップショルダーの丸首プルオーバーの完成です。

襟ぐりの幅を細くしたり、リブの生地を別布に変えたりしてもまた雰囲気が違ってくるので何枚も欲しくなるトップスです。ぜひぜひ作ってみてくださいね。
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