生地の端を巻いて始末しする巻きロック。綺麗にロックミシンがかかるととってもテンション上がります。
ただの布がハンカチになったり、スカートの裾やフリルの端など使いどころはたくさんあります。
上糸をウーリー糸に変えると目がしっかり詰まって、とても綺麗な巻きロックが出来上がります。
直線を縫う場合はひたすらまっすぐを意識すればそれほど難しくはないですが、問題は曲線を縫う時。カーブが強ければ強いほど難しいです。
よくあるのは布の端から巻きロックのミシン目が落ちる失敗。
最後まで縫えたと思ったら、ところどころミシン目が外れててがっかりしたことがあります。
今回はフリルの端の始末を例に説明します。
ロックミシンによっては設定する箇所が違うかもしれませんが、私が糸取物語で設定している部分をご紹介します。
フリルの端をひらひらさせたいので作動は一番小さな数字(0.6)にしました。
ですが、何回やってもカーブの端が落ちてしまう場合は、作動を1.3くらいにしてみてください。ヒラヒラ感はあまり出ないですが、作動の数字を大きくするほど生地が縫い縮まるので、糸が生地から外れにくくなり縫いやすくなります。
C:標準巻きロックにして、送り目は一番細かい「1」、かがり幅は「M」に設定。
送り目やかがり幅はお好みで調整してください。本番と同じ生地の切れ端などで試し縫いをしてから設定を変更してくださいね。
図のような形のフリルの端に巻きロックを施します。カーブが強いところが外れやすいので、気を付けてください。

失敗するとこのようにミシン目が外れて生地から落ちてしまいます。

カーブを普通に縫い進めていくと、生地が左へ左へ逃げようとして、矢印のあたりに生地がよれてたまってきてしまいます。カーブのところは必ず針を生地に挿したまま押さえ金を上げて生地のヨレをなくしましょう。
直線のところは一気にダダダッと縫えますが、カーブのところは時々押さえ金を上げて丁寧に縫うのがポイントです。

押さえ金の脇の矢印でさしている部分に、布が入り込んで巻く仕組みになっているのですが、この布が押さえ金の上面とツライチになっている状態をキープして縫うとミシン目が外れることはありません。
ミシン目が外れるということは、この巻きこむ布が挟まらずに上滑りした状態で縫い進んでしまったため、布と縫い目が離れてしまいます。
左手で布端がまっ直ぐ入るように押さえながら縫い進めていきましょう。

落とし目をするのがこわくて、写真のように巻きこむ布を押さえ金の上面よりも多めにすると、巻きこむ布が多くなりすぎます。

その結果、裏側からみたときにこんな風に布がはみ出してあまり綺麗に仕上がりません。
やはり目安は多くても押さえ金とツライチかそのちょっと手前くらいをキープすると綺麗な巻きロックができます。

コツをつかんだら、巻きロック一筆書き成功♪


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