自分でロンティーを作れるようになるととっても嬉しいですよね。
型紙はできるだけ縫いやすくシンプルに作っていますが、襟ぐりや袖の長さなど少しずつ補正して自分用にぴったりのものを作ってもいいですね!
作りたい長袖Tシャツ
インナーとして、アウターとして真夏以外の3シーズンほぼ毎日着るロングTシャツ。たくさん持っているし今までもたくさん買いなおしているけど本当に自分にあった普通のロンティーって一度みつけると長く愛用しますよね。
同じ形でこの生地だったらな~とかこんな色があったらなと思ってもぴったりのものをみつけるのはなかなか難しい。

同じ型紙で袖の長さを変えて七分袖や半そでTシャツを作ることもできます。
このロンティーは基本的にロックミシンで縫うことを想定していますので、裾と袖口以外の縫い代はすべて1cmです。
用意するもの
- お好きな生地 110cm幅なら約1.2m
- 伸び止めテープ
普通のロンティーA3印刷済み型紙
A3用紙8枚に印刷した型紙です。
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
1,650円(税込み・送料別)
| バスト | 袖丈 | 着丈 | |
|---|---|---|---|
| 7号 | 81.5 | 43 | 54 |
| 9号 | 84 | 43 | 54 |
| 11号 | 86.5 | 43 | 54 |
| 13号 | 89 | 43 | 54 |
| 15号 | 92.4 | 43 | 54 |
生地の裁断と印付け

生地を地直しして整えたら、型紙通りに生地を裁断します。
- 前身頃 1枚
- 後身頃 1枚
- 襟 1枚
- 袖 2枚
型紙についている二重の半円のマークを「わ」といいます。
生地を半分に折った折山に「わ」のマークを合わせて裁断します。

OHARICO流印付けの方法
生地の裁断の時に印付けをするのですが、OHARICOではチャコペンやチャコペーパー、ルレットを使わず簡単なきりじつけの方法で印をつけています。簡単なきりじつけは型紙の上から、2本どりの仕付け糸で印をつけたいポイントを通して、短く切っておきます。
生地を2枚重ねているときは、生地と生地の間もはさみでカットしておきましょう。
「きりびつけ」とか「きりび」と呼ぶ人もいます。普通のきりじつけよりも簡略化したやり方ですが、糸が抜けてしまわないようにさえ気をつけていればこの1本通すだけのきりじつけでも十分ですよ。

肩を縫う

Tシャツの型崩れを防ぐために、肩に伸び止めテープを貼ります。
ニット素材の生地にはこちらの伸び止めテープがおすすめ。白と黒を常備しています。

基本的にロックミシンで縫うことを想定していますので、裾と袖口以外の縫い代はすべて1cmです。ロックミシンでカットしながら試し縫いをして端から1cmのところを縫えているかをチェックします。

下記のようにロックミシンを設定します。
- 4本針2本糸
- 差動はN
- 普通ロック
- かがり幅はM
- メスを使用して裁断
これで端をあわせてカットしながら縫うとちょうど1cmのところが縫えました。
私は糸取物語を使用しています。生地の厚みやミシンによって設定がちがうかもしれません。試し縫いできっちりと調整しておくとあとが楽です。

中表に合わせて、肩を縫い合わせます。

縫い終わったら肩の縫い代をアイロンで後ろ身頃側に倒します。
首周りを縫う


首回りの布を中表にして縫います。

縫い代は左右どちらかに倒して、ひとつの辺をぐるりと一周ロックミシンをかけておきます。

肩を縫った身頃を用意します。

首周りの布と身頃を中表に合わせます。
このとき、ロックミシンをかけていないほうの辺と身頃を合わせるようにします。
首周りの布は、縫い目が後ろ身頃の中心(CB)に来るように合わせて、前中心(CF)肩(SNP)が対応するように待ち針で留めます。
首周りの布のほうが少し短いので、身頃側が余ってしまいますが、仕上がりが綺麗になるように伸ばしながら縫っていくので大丈夫です。

4か所の待ち針だけではこころもとないので、それぞれの間にも待ち針を留めます。

首周りの布を身頃の布と長さが合うように少し伸ばしながら、縫い合わせます。


縫い代が首回り側に来るようにアイロンで倒し、表に返して形を整えます。



印と印が合うように、首周りを包むように待ち針で留めます。

首周りをぐるりと一周仮り留めしました。

表側から端2mmくらいのところにステッチをかけます。

袖をつける

身頃に袖をつけていきます。身頃を上にして置き、
その上に袖の表側を下に向けておきます。袖と身頃が中表にあわさった状態です。

まずは中心となる肩先同志をあわせて待ち針で留め、次に端同志を留めていきます。
袖下から前側は10cmのところに、後ろ側は10cmと11cmのところに印をつけているので、袖と身頃の対応する印同士を留めます。
だいたい均等になるようにその間にも待ち針を打っていきましょう。
今回の型紙でうまく裁断できていると、特にどちらかが余ることなく待ち針を打てるはずですよ。

ロックミシンで縫います。
脇と袖下を縫う

左右とも袖がついたら、出来上がりどおりに前身頃は前に、後ろ身頃は後ろになるようにして、袖下と脇の前後がそれぞれ対応するところに待ち針を留めていきます。
裾から袖口まで一気に縫います。

裾と袖口を始末する
裾や袖口の始末にはいろいろな方法がありますが、今回はロックミシンを使って裾を始末する方法にしてみました。

例えば出来上がり線が裾から4cmとすると、裾から4cmをぐるりと一周、身頃に対して外側に折ります。アイロンでそっと押さえます。

裾の端を先ほど折った線に合わせます。

ぐるりと一周、待ち針で合わせていきましょう。
今合わせたところをロックミシンで縫っていきます。
ロックミシンの設定は以下の通りにしています。生地の厚みによって変わると思いますので、ご参考までに。
- 4本針2本糸
- 差動はN
- 普通ロック
- かがり幅はM
- メスを固定


できるだけ平らな仕上がりになるように心がけて縫います。

ロックミシンの裾の始末の出来上がり。

内側の縫い目はこんな風になっています。
この方法だと、出来上がり線よりも少し長めになりますが、既製品みたいな綺麗な仕上がりになりますよ。
裾にロックミシンをかけて出来上がり線通りに折って、直線縫いで縫う方法がスタンダードですが、せっかくロックミシンを使うならこういう縫い方もあるのでぜひ挑戦してみてくださいね。
袖口も同じように始末しました。
ロックミシンの縫い終わりの処理

ロックミシンでぐるりと縫ったら、最後の糸を少し長めに残して切ります。

糸をギュッと結びます。

穴が大き目の太めの手縫い針に糸を通します。
あまり太すぎると使いにくいし、細すぎると糸が通りにくいので注意。

針先を数センチ縫い目の中に通します。

縫い目から出てきた糸のギリギリのところをカット。糸端が中に隠れた状態になるのでほつれにくいです。
ロックミシンで作る普通のロンティーまとめ
普通のロンティー完成♪そして、躍らせてみました。※音楽が流れます。
いたって普通のロンティーを作りたいなと思ったので作ってみました。色違いや柄違いで何枚も欲しいから。
ほとんどロックミシンで完結できるので、裁断さえしてしまえばあとは組み立てるだけ。
裁縫というか工作をしてるのに近い感覚になりますね。







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