耳マーク付き手作り布マスク

耳マークってご存知ですか?

耳マークとは聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人、聞こえにくい人への配慮を表すマークです。
聴覚障害を持つ人というのは見た目ではわかりづらいため耳マークのついたグッズを、身に着けていらっしゃることが多いです。耳マーク自体が社会に知られることによって、聞こえない、聞こえにくい人に配慮をしてコミュニケーションをしやすくなります。
耳マーク
全日本難聴者・中途失聴者団体連合会

新しい生活様式のなかで、外出するときにマスクをつけることが当たり前になりましたよね。
マスクで顔の下半分を覆うことによって表情によるコミュニケーションの壁ができてしまいがちです。
例えば銀行や病院の待合室で、耳が不自由な方だとわかっていれば呼びかける以外の方法で順番をお知らせすることができるのに、そうとわからないがために配慮に欠ける対応をしてしまうことが起こり得ます。
耳マークの付いたマスクをつけること、そして耳マークの存在がたくさんの人に知られることによって、スムーズなコミュニケーションにつながるのではないでしょうか。
もし、この記事を読んでくださった方で耳マークの存在を初めて知った方がいらっしゃれば、心のどこかにとどめて置いてくださればいいなと思います。

布プリを活用したロゴマーク入りマスクの作り方

生地にどうやってロゴマークをつけるかというと、布に印刷できる「布プリ」というシートをを使います。

こちらは綿100%の白いいタイプ。
こちらはリネンタイプです。

「手芸感覚で楽しめる、自然な風合いの布製シートです。
特殊加工技術により文字やイラストのにじみを抑え、くっきり鮮やかに印刷できます。
洗濯OK!色が落ちにくい加工を施しています。」

全日本難聴者・中途失聴者団体連合会の方からご連絡をいただき、OHARICOの立体マスクの型紙をベースにした耳マーク付き・マスク型紙をこちらからダウンロードしていただけます。

耳マーク付き・手作り布マスクのご紹介

インクジェットのプリンターでロゴマーク璃々型紙を布プリに印刷すると、立体マスクの枠線とロゴが印刷されます。
その枠線で裁断して立体マスクを作ってください。

作り方と型紙 OHARICO

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布プリマスク
写真は布プリだけで作ったマスクですが、布プリの生地だけだと肌触りに問題がある場合は、内側をガーゼの生地で作ってくださいね。

マスクを使ったコミュニケーション

今回は、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会の方からご相談いただいたお話でしたが、聴覚障害の方以外にも、たとえば持病の喘息でマスクをして電車に乗る際に、咳をしてしまうのを我慢するのがつらいとか、花粉症で鼻が苦しい人とか、感染する病気じゃないことを周りの人にそっと理解していもらえていたら生きやすいという方もたくさんいらっしゃると思います。
マスクによってできてしまう壁が、マスクを工夫することで新たなコミュニケーションに活用できるといいなと思います。