8枚はぎのベレー帽の作り方です。トップがくったりしたシルエットになるので小顔効果がありますよ。1枚だけ色を変えてレトロな色の組み合わせにしてみましたが、自分で帽子を作れると季節に合わせていろんな生地で作ってみたくなりますね。
用意するもの
- お好きな生地 110cm幅 約0.5m 表地、裏地
- 3.5cm幅広ゴム 頭囲+2cm
8枚ハギベレー帽 A3印刷済み型紙
A3用紙1枚に印刷した型紙です。
頭囲 | |
---|---|
M | 55~59cm |
L | 59~63cm |
A3用紙は発送の都合上、半分に折らせていただきクリアファイルに挟んでお送りします。
ベレー帽のデザイン
まずは3Dを使って、頭まわりを太めに帽子部分はくったり感がでるような形に帽子をデザインしてみました。
こちらはぐりぐり回してみることができます。
3Dでデザインするところの良いところは、実際に縫う前にイメージを確認できるので、型紙の修正をするときにとっても効率がいいんです。
もうちょっとくったり感をだすには型紙のどこをどう触ったらいいんだろうとか、あと2cm長くしたらどうなる?とか微調整したときのイメージをすぐに確認しながら型紙を作っています。
今回出来上がったベレー帽はこちらです。
レトロクラシックな生地を使った秋冬カラーにしてみました。
モデルに被せてみると、くったり感が出ていい感じです。
使う生地によっては、ハリがあったり柔らかかったりして落ち感というかシルエットもちょっと変わってきます。
帽子のてっぺんのポッチリ。これは「チョボ」というらしいです。チョボをつけてみました。
帽子のチョボの作り方は後編でお伝えします。
反対側のサイドです。
ベレー帽は斜めにかぶるとやっぱりお洒落。アシンメトリー好きにとってはたまらないデザインです。
せっかく作った帽子にファンデーションを付けたくない。そんな時は、こちらをご参照ください。
帽子本体を縫い合わせる
型紙どおりに表地8枚、裏地8枚を裁断します。
表地は1パーツだけ色を変えたかったので1枚だけ違う布を裁断しました。
表地2枚を中表に合わせて片側の端にマチ針を打ちます。
てっぺんになるほう(辺の細い方)の中心からスタートして、端1cmを縫い合わせます。
これを4セット作ります。
先ほど縫い合わせた表地のうち、2セットを中表に合わせて同じように端から1cmを縫い合わせます。
これが2セットできますよね。
出来上がった2セットを中表に合わせて、両端をそれぞれ同じように端から1cmを縫い合わせます。
毎回てっぺんの中心からスタートするのですが、回を重ねるごとに縫うのが難しくなってきますが、縫い代をうまくよけて中心が1か所に集まるように針を入れてしっかり返し縫をしてから縫い始めてくださいね。
裏地も同じ方法で縫い合わせます。
縫い代の始末と表裏縫い合わせ
曲線を綺麗にだすために、縫い目の手前2mmくらいのところまでに切り込みを入れます。切り込みは3~5cmおきにいれて、カーブの強いところほど細かくいれます。
縫い代をアイロンで開いて形を整えるのですが、普通の平たいアイロン台だととってもやりにくいので、通常は「仕上げ馬」と呼ばれる立体的なアイロン台を使います。
こんなセット欲しいですが、なかなかお値段はるので手が出ません。
仕上げ馬の代用として、タオルやいらない布をしっかり固めに巻いて巻いて即席仕上げ馬を作ります。
今回は帽子なので先を細目に長めに作りました。
これはけっこういろいろ使えるので便利です。シャツの袖なんかはタオルを細長く丸めて見たり。
でもタオルだとボコボコするのでニット生地などで一番表側を巻くと使い勝手のいいアイロン馬になりますよ。
お手製仕上げ馬を帽子の中にいれて、縫い代を割りながらアイロンをかけます。
こんな感じにできました。
裏地も同様に割りアイロンをかけてください。
表に返すと、ベレー帽の形ができてきました。
縫い合わせるときにてっぺんの中心を1か所になるように気を付けて縫ったつもりでも、出来上がったら中心がずれていて、てっぺんに穴が開いちゃった場合は、この時点で手縫いで中心を絞るように手縫いで縫っておきましょう。
あとでチョボをつける場合はそんなに気にしなくても大丈夫です。
表地は表に返して、裏地はそのまま表地の中に入れます。
帽子の表地と裏地が外表の状態です。(言葉で説明するとややこしいですね)
縫い合わせた線同士を待ち針で合わせて、ぐるりと一周留めていきます。
端から5mmのところをぐるりと一周縫い合わせます。
帽子の縁をつくる
型紙どおりに裁断しておいた、帽子の縁用の布を半分に折ってアイロンを軽くかけます。
折り目がついたら、いったん開いて、片側の端1cmを折ってアイロンで折り目をつけます。
中央の折り目通りにふたたび折って、
飛び出ている分を折って、アイロンをかけます。
端の縫い代を内側にいれるようにして折ると、折り端にほんの少し段差がついています。
布の厚み分の差がついているのですが、これは後で本体をはさんで縫うときに裏側を折り端が少し長いほうにしてミシンをかけると、端ミシンがずれにくいための綺麗に仕上がるコツです。
帽子のファンデーション汚れ防止対策に布通しをつけたい人はこちらをご参照ください。
縁を横半分に折り、端をあわせて待ち針を打ちます。
帽子の内側になるほう(最初に端を1cmで折った方)にゴム通し口を作りたいので、図の点線を縫います。
縫い残したところがゴム通し口になります。
縫い代をアイロンで割って整えます。
縦半分に折り目通りに折って帽子の縁が出来上がります。
帽子のパーツができたので、これらをくっつけて仕上げていきます。長くなりますので、続きは後編をご覧ください。
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